大相撲の横綱照ノ富士(32=伊勢ケ浜)が、現時点で初場所(来年1月14日初日、東京・両国国技館)への出場意欲を示した。26日、両国国技館で行われた、十両以上による力士会に会長として出席。その後、迎えの車に乗り込むまでの間に報道陣から「初場所は出るつもりか」と問われると「そうだね。できることをやっている」と、淡々と話した。

照ノ富士を巡っては、11月の九州場所終了後の横綱審議委員会(横審)定例会合後、山内昌之委員長が、各委員の総意として「ぜひ出てほしい」と、初場所の出場を求めていた。照ノ富士は優勝した5月の夏場所以外、今年は6場所中5場所を休場。両膝の古傷に加え、九州場所は腰の骨の一部が折れているなどとして休場していた。

同委員長は、照ノ富士が初場所を休場した場合は「コメントなどを出す」とも話していた。「コメント」は、横審による「激励」「注意」「引退勧告」の3つの決議とは限らないとも、併せて説明。ただ、初場所を休場すれば、来年3月の春場所以降は、進退問題に発展する可能性が高まるとみられる。