新入幕の大の里(23=二所ノ関)が、4日目から6連勝で勝ち越しを決め、優勝争いのトップを守った。右を固めて体当たりの立ち合いから、1度は相手の突っ張りに上体を起こされながらも前に出続けた。右を差し、かいなを返して寄り切り、8勝1敗とした。

相手は関脇経験者だけに「強い相手だったので、自分の良さ、立ち合いをぶつけていこうと思った。(相手は)立ち合いも重いし、強いので負けないようにと思っていた。自分の立ち合いが伝わってよかった」と、快勝の取組を振り返った。場所前から掲げていた勝ち越しの目標を早くも達成し「ホッとした。うれしい」と、胸をなで下ろした。控えの土俵下では、審判を務めた師匠の二所ノ関親方(元横綱稀勢の里)と、隣り合わせで座った。それだけに「師匠に勝ち越す姿を見せられてよかった」と、初々しく話した。

10日目は初の三役戦となる、大関とりの関脇琴ノ若との初顔合わせが組まれた。「ビックリした。まさか、ですね。胸を借りるつもりでいきたい。(場所前に三役との対戦は)想像していなかったし、まさかこんなに早い段階で勝ち越すことも想像していない。(取組のイメージは)何もない。今日だけは(新入幕で勝ち越した)余韻に浸って、また明日頑張りたい」。早くも今後の優勝争いに大きく影響する一番となりそうだ。

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