新入幕で東前頭17枚目の島津海(27=放駒)が、うれしい勝ち越しを決めた。

相手の美ノ海(30=木瀬)十分の形に組み止められたが、粘り腰で踏ん張り逆転の小手投げを決めた。

取組後、NHKのインタビュールームに呼ばれた島津海は「(新入幕まで)12年かかったので、すごくうれしいです。相手の形になったけど、辛抱して、ああいう形で勝ててよかったです」と安堵(あんど)の表情を浮かべた。

新入幕勝ち越しをかけた一番とあり「(勝ち越しを)意識して硬くなって(立ち合いで)当たれなかった」と素直に吐露。9日目から4連勝で給金を直した相撲内容には「踏み込んで先手、先手で攻めているのがいい」と自己分析。番付発表の際に宣言した、技能賞という目標には「全然(自分には技能は)ありません」と苦笑したが、残り3日の土俵に向けて「力を出し切って、会場を沸かせる相撲を取りたい」と話した。

【初場所】取組結果一覧