元幕内北青鵬の暴力問題に揺れる宮城野部屋の処遇検討が、大詰めを迎えている。現在、師匠の宮城野親方(元横綱白鵬)、部屋付きの間垣親方(元前頭石浦)と力士たちが、所属する伊勢ケ浜一門の浅香山部屋に転籍する方向で最終調整が進んでいる。一門内のある親方は「(一門内では)浅香山部屋に入る案は前からあった。それが一番しっくりくる。後は浅香山親方(元大関魁皇)次第」とした。

当初は同じ部屋ではなく、同一門の別々の部屋へ移る案が有力だったが、日本相撲協会の執行部がその案を差し戻した。関係者によると、力士らの将来を案じる温情的な判断とみられる。伊勢ケ浜一門には宮城野部屋のほか、伊勢ケ浜(元横綱旭富士)、朝日山(元関脇琴錦)、浅香山、安治川(元関脇安美錦)、大島(元関脇旭天鵬)の5部屋があるが、執行部と浅香山親方を中心に話し合いが進んでいる模様だ。