東十両8枚目の朝紅龍(25=高砂)が、ストレート勝ち越しを決めた。

対戦相手の白熊(二所ノ関)がこの日から休場したことで、不戦勝により8勝目を手にした。

対戦相手の白熊は日体大時代の後輩に当たり、21年夏場所に三段目100枚目格付け出しで初土俵を踏んで以来、幕下と十両で2度対戦経験があった。結果はともに黒星と苦手意識もあったという。白熊の休場で初めての不戦勝となったことについて受け止めを問われ、「どんな感じなのか分からないですね…。ラッキーみたいな感じですかね」と言葉をひねり出した。その上で「運もありますし、それをどう生かせるか」と後半戦への弾みをつけたい考えだ。

トップで並走していた元関脇の若隆景が敗れたため、十両では唯一の負けなしで折り返した。前半戦について「悪くないと思います。自分の相撲が取り切れている」と語り、単独トップに立ったことについて「ここからなんで。明日からまた初日という気持ちでいきます」。疲れも、焦りも今はない。「思い切ってやるだけです」と気を引き締めた。【平山連】

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