西前頭2枚目の熱海富士(22=伊勢ケ浜)が、珍事で「1日2勝」をあげた。
大関琴桜との一番。力強く寄り切った相撲に見えたが向正面の勝負審判、朝日山親方(元関脇琴錦)の「勝負あった」との判断で手があがった。勝負が決した後、同じく向正面の大鳴戸親方(50=元大関出島)が物言い。協議の末、「勝負が決まる前に(勝負が決まったとして)手があがった」との判断で、「やり直し」になった。
熱海富士には何も罪がない「やり直し」は、左から抱え込みながら前に出るきめ出しで勝利。「1日2勝」の土俵となった。
同様の例は12年九州場所9日目以来。日馬富士-豪栄道の一番で当時の湊川審判(元小結大徹)が勝負を止めたが、3分以上にわたる長い協議の末にまだ勝負はついていなかったとして史上初の「やり直し」という事態になり、結果は日馬富士が勝利した。
この日の相撲も琴桜の足が出たとみた朝日山審判が「勝負あり」としたが、協議の末に覆された。救いは熱海富士の勝利が結果的に覆らなかったことだ。

