大相撲の大関琴桜(27=佐渡ケ嶽)が、復活を目指す夏場所(5月11日初日、東京・両国国技館)に向けて、順調な仕上がりをアピールした。

24日、神奈川・川崎市で行われた巡業の稽古で若隆景、熱海富士の両前頭と計10番取って8勝2敗。過去7勝6敗と、対戦成績が良いとはいえない若隆景には4戦全勝だった。技巧派の下からの寄りを組み止め、危なげなく寄り返すなどスケールの大きな相撲で圧倒。「(巡業の稽古は)なかなか番数を重ねられるわけじゃないから、中身が大事」とうなずいた。

昨年九州場所で初優勝したが、綱とりの初場所は5勝10敗と振るわなかった。春場所も辛うじて、かど番脱出の8勝7敗。ただ、今回の巡業中に「この経験が最後の隙間を埋めてくれるかもしれない」と語ったことがあった。この2場所の低迷も、悲願の横綱昇進に必要な経験だったと、言える日が来ると信じている。「乗り越えたし、それで終わり」。2度目の優勝だけを見据えた。【高田文太】