東京・新宿にある新宿調理師専門学校(上神田梅雄校長)が3月18日、ミャンマー出身のキン・スェ・ウインさんのミャンマー料理の「健康料理セミナー」を開催した。キン・スェ・ウインさんは昨年10月に入社した総務課の社員だ。

当日の料理は、ラパタメン(お茶豆ごはん)という白米と紅茶の葉っぱ、キャベツ、白ごまなど、ミャンマー国内全域から集めた食材を使ったまぜご飯や、モラウト(大根サラダ)など、全6品が彩り鮮やかに参加者を楽しませた。

キン・スェ・ウインさんは中学時代から日本映画を見て「日本に行きたい」と願い続け、夢がかなった。同校では4月から、初めて女性ミャンマー人留学生6人を受け入れる予定。日本料理やマナー、技術を学びたいという強い思いの学生を、奨学生として受け入れる。その窓口が、キン・スェ・ウインさんだ。

クーデターから1年がたつミャンマーは、経済が落ち込んでいる。同校教員の発案から、留学生受け入れが決まった。同校は将来、奨学生が帰国して、日本料理店を立ち上げたり、技術をひろめて、ミャンマー経済の発展につなげて欲しいと願っている。

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