新チームになっても世田谷西が強かった。昨年秋から始まり春、夏、秋と関東大会4連覇を達成した。前夜から降り続く小雨の中、取手を逆転して6―3で破った。来年3月の「第32回全国選抜野球大会」(大阪市ほか)は今大会8強チームの出場が確定。関東連盟の残り10チームは、今後の常任理事会、理事会を経て決定する。
▶決勝
取手 200 100 0=3
世田谷西 103 101 X=6
【取】笠原、寺田-酒井【世】黒田、喜多-小原(本)三ツ井(取)(二)斉藤(世)
【182センチ右腕 セタニシの守護神】
1回表に2ランを浴び、世田谷西がいきなり追いかける展開になったが、4回裏を終わったところでが2点リードを奪っていた。すると、5回表のマウンドに喜多頼士(らいと=2年)がやって来た。身長182㌢の大型右腕は、体調が整った夏ごろから調子を上げ、今大会は主にクローザーを任されてきた。テンポよく直球を中心に投げ込み、ここぞの時に力を込めると130㌔を超える。強打の取手も振り遅れ気味だ。
ライバルチームが秋、春、夏の関東大会と春、夏の全国大会を制した前チームと新チームを比べた時「投手力は前より上かも」と話すのは、力でねじ伏せる喜多の存在があるからだ。絶対的な「セタニシの守護神」は「終盤の盛り上がった場面で投げるのは楽しいです」と頼もしい。
【バウンド変わっても!】
ピンチもあった。6回表無死満塁。一気に逆転も覚悟の場面で、最初の打者を一邪飛。続く打者の二遊間へのゴロは、最後のバウンドが高くはずんだが斉藤裕也遊撃手(2年)が好捕して、粂壮真(2年)と併殺を完成させた。斉藤は「絶対にゲッツーを決めたかったので、飛んで来いと思っていました」と胸を張る。その裏、その斉藤の犠飛で、ダメ押しした。
【野尻主将「明るく楽しく」】
先輩たちから引き継ぎ関東大会4連覇を達成した。野尻侑希主将(2年)は「最初はどうなることかと思いました。新チームになって雰囲気が悪かったんです」と打ち明ける。「勝って当たり前」と見られるのは、予想以上に重圧だった、今大会の予選となる東東京支部大会の準決勝で、親子チームの「子」に当たる世田谷西TCに敗れた。「そこからですね。チーム一丸の雰囲気が出てきたのは」。実は昨年も同じ準決勝で同じ現象が起こった。チーム内の激しい競争を物語るエピソードだが野尻主将は「セタニシらしく、明るく楽しくやりますよ !! 」と笑った。【久我悟】
【DH宮本がMVP】
世田谷西・宮本一輝(2年=大会を通じてDHで活躍。決勝戦は3回に勝ち越し右前打)「変化球が来そうなカウントだったので、狙って打てました」
◆表彰選手◆
最優秀選手賞
宮本 一輝(世田谷西)
敢闘賞
藤田 碧巴(取手)
優秀選手賞
野口 優大(世田谷西)
小林 勝(横浜都筑)
森本 颯(稲城)
ベストナイン
投 黒田 蒼介(世田谷西)
捕 酒井 勇弦(取手)
一 塩田 宗佑(取手)
二 北村 賢信(取手)
三 下川原 諒(世田谷西)
遊 三ツ井 蓮(取手)
外 野尻 倖希(世田谷西)
外 竹田 凛(横浜都筑)
外 柴田 大地(稲城)
▶3回戦
富士見3―2横浜北
横浜都筑9―2常総
静岡裾野4―1千葉西
世田谷西TC14―2常陸太田
千葉市2―0武蔵府中
稲城11―4足利
取手12―0練馬北
世田谷西3―1大宮
▶準々決勝
取手3―1富士見
横浜都筑9―7世田谷西TC
稲城5―4静岡裾野
世田谷西9―5千葉市
▶準決勝
世田谷西7―2横浜都筑
取手10―5稲城

