日本は6大会連続の銀メダルとなった。55年ぶりの金メダルを目指して6連覇中の中国に挑んだが、2-3で敗れた。シングルスのみの3戦先勝方式の中、第1試合から張本美和(17=木下グループ)早田ひな(25=日本生命)橋本帆乃香(27=デンソー)をつぎ込んだが、半世紀ぶりの悲願に届かなかった。


第1試合 日本-中国


張本美和311-4
11-9
6-11
4-11
11-4
2王曼昱

最強JK張本美和に「すごい17歳」「えぐない?」中国から勝利…55年ぶり金へ先手

恐るべし17歳…張本美和が第1試合勝利 3―2で王曼昱を撃破 55年ぶり金へ先手

◆試合経過

第1ゲーム

55年ぶりの金メダルへ、日本の先陣を切るのは世界ランク5位の張本。中国は2位の王曼昱が登場。序盤から張本が速い展開で圧倒する。0―1から5連続得点、5―2から4連続得点でリードを拡大。第1Gを11―4と大差で先取する。

第2ゲーム

1―0で第2Gに入る。第1Gの勢いそのままに、張本が主導権を握る。序盤は6―2とリードを拡大。6点目はクロスに打ち込むと見せかけてミドルに打ち込むプレーで奪う。一方の王も徐々に対応。7―5と迫られたが、3連続得点で再びリード。9点目はサーブ、10点目はバックストレートで奪う。テレビ東京系列の中継で水谷隼氏が「10―6とか嫌なんですよ。この1点がいつもの1点じゃない」と懸念する中、4連続失点で10―9と迫られる。ここで張本はタイムアウト。最後はフォアカウンターで取り切る。第2Gは11―9。2ゲーム連取でゲームカウント2―0とする。

第3ゲーム

2―0で第3Gに入る。張本が主導権を握り、3―1とする。ここで王がタイムアウト。間が空けると、2連続失点するが、ストレートで4点目、サーブ3球目で5点目を奪う。ただ、ここから王が反撃開始。張本の遠いサイドを徹底的に攻められて、7連続失点。第3Gは6―11で落とす。ゲームカウントは2―1となる。

第4ゲーム

2―1で第4Gに入る。ボールの回転やコントロールの精度が高まってきた王に対し、いきなり4連続失点。ラリー戦から1点を返したものの、苦しい展開が続く。張本の攻撃の幅を狭め、速い展開でもバックハンドで上回られる。後半も徐々に点差が開き、最後も払ったボールがオーバー。第4Gを4―11で落とす。2―2で第5Gに入る。

第5ゲーム

2―2で第5Gに突入する。張本は正確な台上コントロールを見せ、0―1から3連続得点で逆転も、王も2連続得点で同点。ただ勝ち越しは許さず、そこから驚異の5連続得点。サーブ3球目で4点目、フォアサイドへ切れていく逆チキータで5点目、ストレートで6得点目、相手のバックへ攻めて7点目、バックハンドで8点目を奪う。1点を返されたが、ロングサーブへの対応とフォアでマッチポイントを握る。最後も台上ギリギリに攻め抜き、11―4で奪取。第1試合を3―2で制す。

中国戦でプレーする張本美和(ロイター)
中国戦でプレーする張本美和(ロイター)

第2試合 日本-中国


早田ひな07-11
7-11
8-11
3孫穎莎

55年ぶり金へ高い壁…左太ももテーピングの早田ひな、ストレート負け 孫穎莎に敗れる

◆試合経過

第1ゲーム

1―0で第2試合に入る。早田が世界ランク1位の孫に挑む。序盤は点の取り合いとなり、一進一退の攻防が続く。6―6からは好サーブで得点を奪う。ただ、7―6からは孫の対応力が光る。5連続失点を喫し、第1Gを7―11で落とす。ゲームカウント0―1で第2Gに入る。

第2ゲーム

0―1からフォアハンドで2得点を奪うが、4連続失点で逆転される。4―6からはサーブで得点を奪うが、1点差に迫った直後に孫の強力なバックハンドで得点を返される。相手のボールに合わせきれず、オーバーになる展開が続く。最後は3点差に迫ったが、高速なラリー戦に屈する。第2Gを7―11で落とす。ゲームカウント0―2となる。

第3ゲーム

0―2で第3Gに入る。早田は1―1からはレシーブで2連続得点を奪う。ただ孫の正確なプレーに屈し、5連続失点で逆転される。3―6からは果敢にフォアハンドで攻め、2連続得点を挙げる。ただ、徐々に差を広げられる。5―10から3連続得点で意地を見せるが、最後はラリー戦での返球がネットを越えず。8―11で落とし、0―3でストレート負けを喫する。

中国戦でプレーする早田ひな(ロイター)
中国戦でプレーする早田ひな(ロイター)

第3試合 日本-中国


橋本帆乃香311-6
5-11
11-6
11-8
1蒯曼

日本女子55年ぶり金に王手…カットマン橋本帆乃香が金星 2―1で第4試合へ突入

◆試合経過

第1ゲーム

1―1で第3試合を迎える。日本は世界ランク15位でカットマンの橋本が登場。同7位で左利きの蒯曼と対する。序盤は点の取り合いとなる中、後陣で受けに徹し、2―4から8連続得点でリードを広げる。最後も相手の返球がオーバー。11―6で第1Gを先取する。

第2ゲーム

1―0で第2Gに入る。第1Gに続き、橋本は後陣でボールを拾いながら、相手のミスを誘う。前後に揺さぶられる中、2―3からはサーブで3点目、相手のオーバーで4点目で奪う。その後は一進一退の攻防となる中、5―6からバックハンドで前に攻めるが、オーバーで失点。ミドルから体勢を崩される展開が続く。相手の精度も徐々に上がり、第2Gを5―11で落とす。ゲームカウント1―1で第3Gに入る。

第3ゲーム

1―1で第3Gに入る。橋本は第2Gまでと比べ、やや前の位置でボールを裁く。ラリー戦から相手のミスを誘う展開が続き、いきなり5連続得点と主導権を握る。8―4からは受けながら台に近づき、速効で攻める「橋本ストライク」が奏功。相手のオーバーを誘う。最後はフォアハンドを振り抜き、11―6でこのゲームを奪う。ゲームカウント2―1と王手をかけ、第4Gに入る。

第4ゲーム

2―1で第4Gに入る。橋本はカット打ちで対応。点の取り合いとなる。5―5からはフォアハンドのカットミスが続き、2連続失点を喫する。5―7からは長いラリー戦の末に相手のオーバーで6点目、サーブで7点目で同点とし、ここでタイムアウトを取る。間が空いた直後もラリー戦の末に勝ち越しに成功。8―8からはサーブで得点。最後はラリー戦の末に奪った。第4Gを11―8で制す。ゲームカウント3―1で勝利を収め、55年ぶり金メダルへ王手をかけた。

中国戦でプレーする橋本帆乃香(ロイター)
中国戦でプレーする橋本帆乃香(ロイター)

第4試合 日本-中国


張本美和02-11
4-11
6-11
3孫穎莎

◆試合経過

第1ゲーム

2―1で王手をかけた中、第4試合を迎える。第1試合で勝利した張本は2度目の登場。世界ランク1位の孫穎莎に挑む。ただ、相手の速い展開に翻弄(ほんろう)される。防戦一方の展開となり、第1Gを2―11で落とす。

第2ゲーム

0―1で第2Gに入る。孫の威力に押されるが、張本は1―3からフォアハンド、カウンターで同点に追いつく。ただ、相手は精密機械のようなプレーを続け、なかなか加点できない。5連続失点でリードを広げられる。最後は孫のストレートに屈し、4―11で落とす。ゲームカウント0―2で第3Gに入る。

第3ゲーム

0―2で第2Gに入る。張本は1点を先取すると、逆チキータで相手に球を触らせずに2点目を奪う。3―0から4連続失点で逆転を許し、タイムアウトを要求する。直後はミドルに攻め込み、同点に追いつく。ただ、孫の強力な攻撃に屈し、6―11で落とす。2―2で最終第5試合に入る。


第5試合 日本-中国


早田ひな07-11
7-11
5-11
3王曼昱

◆試合経過

第1ゲーム

2―2で最終第5試合第1Gに入る。早田は王曼昱に挑むが、いきなり5連続失点と劣勢に立たされる。ただ、1点を返すと、1―5からは回り込みからクロスで得点。ただその後はサーブから優位な展開を作りかけるが、徐々に点差を広げられる。第1Gを7―11で落とした。

第2ゲーム

0―1で第2Gに入る。早田はチキータも駆使しながら対応。2―4からはレシーブを糸口に2連続得点で追いつく。5―6からはタイムアウトを要求し、直後に力強いバックハンドで再び同点とする。ただ6―6から3連続失点。7―9からもロングボールを返されてゲームポイントを奪われる。第2Gも7―11で落とす。ゲームカウント0―2となり、55年ぶりの金メダルへ崖っぷちに立たされる。

第3ゲーム

0―2と後がない状況で第3Gに入る。2―2からは厳しいコースにボールをコントロールされて、2連続で失点する。3―4からはラリー戦で屈する。苦しい展開の中、4―6からは連続フォアハンドドライブで1点差に詰め寄る。テレビ東京系列で解説をする水谷隼氏も「相手が間に合っていない」と絶賛。ただ、以降はリードを奪えず。最後はボールがネットを越えず、第3Gを5―11で落とす。日本は敗れて、6大会連続の銀メダル。中国は7連覇を達成した。


【イラスト】世界卓球女子決勝トーナメント準々決勝以降
【イラスト】世界卓球女子決勝トーナメント準々決勝以降

5大会連続銀メダルを獲得中の日本は、決勝トーナメント4試合をいずれも3-0で勝ち上がってきた。シングルス3戦先勝方式の中、9日のドイツとの準決勝では第1試合から世界ランク6位の張本美和が3-1、11位の早田ひなが3-2、15位の橋本帆乃香が3-0で勝利。

対する中国は、世界ランク1位の孫穎莎が軸。2位の王曼昱、3位の陳幸同、7位の蒯曼、8位の王芸迪らも力があり、1次リーグから全試合を3-0で勝ち上がってきた。

決勝の顔合わせが日本-中国となるのは6大会連続。24年の前回大会は日本が第3試合までで2勝と王手をかけたが、最後は2連敗で屈している。

◆大会ルール シングルスのみの3戦先勝方式。各試合の勝敗は、3ゲーム先取で決する。1ゲームあたり11点を先取すると1ポイントとなり、10-10からは2点差がつくまで続ける。1、2番手の出場選手は、4試合目以降にも出場する。


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