「第7回AKB48選抜総選挙」が6月6日、福岡・ヤフオク!ドームで開催されます。開票まであと3日、トップ候補3人を紹介します。

 まずは昨年1位のAKB48渡辺麻友(21)。前田敦子(23)も大島優子(26)も成し遂げられなかった2連覇に向けて、迷いはありません。

  強い決意を感じさせる言葉が飛び出した。

 「目標は1位です。これを逃したら、悔いが残ると思う。こんなチャンス、もう2度とないだろうと思っています。前人未到の2連覇を達成して、新たな伝説を作りたいっ!」

 昨年の選抜総選挙で念願の1位になった。開票イベントが行われた東京・調布の味の素スタジアムは、発表の瞬間に「まゆゆ」コールで揺れた。

 「正直、去年までは自分に自信が持てなかった。でも1位になって、少しは堂々と振る舞えるようになりました。グループ全体を引っ張っていこうという思いも強くなりました」

 今や300人以上いるAKB48グループの中で、押しも押されもせぬエースになった。CMなど単独の仕事も増えた。放送中のフジテレビ系「戦う!書店ガール」(火曜午後10時)で、プライムタイム(午後7~11時)で連続ドラマ初主演。「女優」という夢に向かって、着実にステップアップしている。

 連覇に向けて順風満帆に見えるが、決して楽観はしていない。

 「実は去年よりも自信がないんです。追われる立場ですし、不安はすごくあります」

 これまでシングル曲の立ち位置は最前列があたりまえだったが、年下の若手メンバーの台頭もあり、新曲「僕たちは戦わない」は2列目に立っている。

 「秋元(康)さんは常に変化を求める方だし、気にしていません。今はドラマに集中して、もっと認知度を上げていきたいです」

 連覇達成後の夢もある。

 「1位になったら『ヘビーローテーション』を超えるようなキャッチーな曲をセンターで歌いたい! 世間の皆さんにも、たくさん歌っていただき、新たなヒットソングになれば」

 「まゆゆ伝説」はこれから始まる。【横山慧】

 ◆第6回AKB48選抜総選挙VTR 昨年6月7日、東京・味の素スタジアムで開票。過去最多の296人が立候補した。速報発表では、前年1位の指原莉乃(22)に1万2000票以上の大差をつけられての2位だった渡辺だが、最終的には歴代最多となる15万9854票を獲得し、大逆転で初の1位に輝いた。

 ◆渡辺麻友(わたなべ・まゆ)1994年(平6)3月26日、埼玉県生まれ。愛称「まゆゆ」。06年12月加入の3期生。09年に「渡り廊下走り隊」としてユニットデビュー、12年にはソロデビュー。所属チームはB→A→B。選抜総選挙は第1回から4→5→5→2→3→1位。血液型AB。