タイ・バンコクに拠点を置くBNK48のメンバー3人が16日、AKB48の第9回選抜総選挙を視察するため沖縄入りした。

 荒天で屋外での開票イベントは中止になり、バンコク在住の日本人メンバー大久保美織(18)をはじめ、グループ最年長で元ピアノ教師のゲーウ(23)最年少のさっちゃん(13)は「見たかったのに残念」と口をそろえた。それでも、17日の開票を見届ける予定で、大久保は「AKBといえば総選挙というイメージ。見るだけでも得るものは多いと思う」と期待した。

 3人にはもう1つ、来日の理由があった。AKB48から近く移籍する伊豆田莉奈(21)の激励だ。伊豆田は過去の総選挙で1度もランクインしたことがなく、ゲーウは「56位にランクインする」と予言。プレッシャーをかけられた? 伊豆田は、「ランクインしたら、タイ語バージョンの『大声ダイヤモンド』が流れるので、ぜひ入りたい」と語った。一方で、大久保は「ランクインしてほしくないです…」とつぶやいた。「ランクインメンバーの活動がなくなって、バンコクで(伊豆田と)一緒に活動できるから」と理由を明かすと、伊豆田も「泣かせる…」とうれしそうだった。

 総選挙の見どころを聞かれたゲーウは、「速報1位のNGT48の荻野(由佳)さんにはビックリしました。でも、最終的には指原莉乃さんが3連覇すると思います」と期待した。伊豆田は「自分がランクインしなくても、仲良しのメンバーが入ったら喜べる。みんなにはそういうところを見てほしいな」とアドバイスした。

 メンバーは早くも沖縄を満喫している。日本人の母を持つさっちゃん(13)は「海ぶどうが大好き。沖縄に着いて、海ぶどう丼を食べました」とうれしそうに語った。夜には那覇市・国際通りの大きなシーサーの前で4人そろって記念撮影し、結束を深めていた。

 BNK48は今年2月に1期生メンバーがお披露目され、現在はサテライトスタジオでのネットラジオ配信などで活動をスタート。現在はダンスや歌のレッスンの最中で、劇場公演デビューへ準備を進めている。