AKB48の49枚目シングル(8月発売予定)の選抜メンバーを決める第9回AKB48選抜総選挙の開票イベントが17日、沖縄県豊見城(とみぐすく)市立中央公民館で無観客で開催された。

 「無観客総選挙」は、異様な雰囲気の中で行われた。観客ゼロの中、参加した立候補者320人(2人が欠席)は、必死にイベントを盛り上げようと、ライバルたちに拍手やコールを送った。最新シングル「願いごとの持ち腐れ」が流される中、報道陣と関係者だけが埋めた会場にメンバーが入場。拍手の代わりに、カメラのシャッター音が響いた。本番前には、48グループ総監督の横山由依(24)が、ステージ上からメンバー全員に呼びかけた。「自分以外のメンバーが呼ばれても、みんなで祝福する感じでお願いします」。

 一方、会場の舞台裏はドタバタ続きだった。会場の公民館では夜を徹して設営が行われた。スペースの都合でメンバーの控室は、隣の中規模ホールになり、スタッフルームは屋外へ。撮影スタッフは「機材がぬれちゃうよ」と、苦笑い。

 当初の会場だったビーチでは、パブリックビューイングが行われ、約1000人のファンが集まった。会場一番乗りは広島から来たというSKE48須田亜香里推しの男性で、「中止になったけど、沖縄で何かやると思って来ました。メンバーに近いところにいたかった」と話した。