瀬戸内海近県の7県を拠点に活動するSTU48が25日、広島市で瀬戸内7県ツアーの千秋楽を迎えた。

 夜公演では、初のオリジナル曲「瀬戸内の声」や、AKB48の「ポニーテールとシュシュ」「RIVER」など18曲を披露。アンコールでは、所属メンバー全員がサプライズで登壇し、32人で「君のことが好きだから」の広島弁バージョン「君のことが好きじゃけえ」を歌った。

 STU48は、瀬戸内海を周遊する船上劇場で公演を行うコンセプトで結成された。劇場はまだ完成しておらず、年内に予定されていたCDデビューも来年1月31日に延期された。AKB48と兼任するキャプテン岡田奈々(20)は「劇場もまだで、CDデビューも延期になってしまって、ファンの皆さんをお待たせしてしまって、申し訳なく思います。でも、皆さんがこうしてツアーに来てくれて、声援を送ってくれているおかげで活動できている。感謝しかありません」と涙ながらに感謝を述べた。

 この日を最後にSTU48での活動を終えることを発表したHKT48指原莉乃(25)は、「やめる前に、運営(のスタッフ)に劇場を早く作るように言います。昔からいるファンは気づいていると思うけど、私はしつこいし、うるさいです。だから、安心して待っていて下さい」と、置きみやげを約束した。エース瀧野由美子(20)からは、「指原さんには、もっともっとたくさんのことを学びたかった。いつかは指原さんに『もっとSTUにいれば良かった』と思われるようになりたい」と涙で決意を語った。瀧野の並々ならぬ覚悟に、指原は「既に泣いてるよ。またいっぱい会えるように頑張ろう」ともらい泣きしながら応えていた。

 アンコールでは、冠番組の開始が発表された。CSファミリー劇場で、「STU48のイ申(いもうす)テレビ」が来年1月21日から放送開始されることが報告され、場内は大歓声に包まれた。MCはカンニング竹山が務める。番組タイトルについて岡田は「伸びしろってことですかね? きっと私たちを伸ばしてくれてるのかな」と期待を込めた。ただ、AKB48が出演する姉妹番組「ネ申テレビ」も、過酷なロケで知られる番組として知られる。不安そうな表情を見せるメンバーに、岡田は「1人1人、絶対に成長できると思う」と声をかけていた。