今月15日から発売中の月刊AKB48グループ新聞12月号では、毎年恒例の「AKB新聞アワード」各賞が発表されました。

 乃木坂46、欅坂46の坂道シリーズからは、昨年に続いて「坂道MVP」と「坂道MIP」を選出。MVPには乃木坂46白石麻衣(25)、MIPには欅坂46菅井友香(22)が輝きました。「AKB新聞アワード」ということもあって、どうしてもAKB48グループからの受賞者が多くなり、坂道シリーズからは2人だけの選出にとどまってしまいましたが、個人的には、受賞に値するような活躍をしたメンバーが、他にもいたと思っています。

 たとえば、MVPの選考会でも名前があがっていた斎藤飛鳥(19)。昨年も同賞に輝いており、2年連続の受賞とはなりませんでしたが、今年は昨年以上に、さらにインパクトを残した1年でした。今や2大エースの白石と西野七瀬(23)に匹敵するようなポジションを確立し、グループの人気を盤石な者にしています。MVP以外にも賞があれば、受賞していてもおかしくはありませんでした。

 同じ乃木坂46からは、伊藤万理華(21)の活躍も目を見張りました。今月23日の握手会をもってグループから卒業してしまいますが、卒業間際に「超人気」メンバーの仲間入りを果たした印象です。シングル「インフルエンサー」では、白石、西野の両センターの後ろ「裏センター」でのパフォーマンスがファンの間で話題となりました。グループ初の個展も開催しました。「表現者」として存在感を発揮した1年を振り返ると、もし「MIP」がもう1人選べるなら十分受賞に値したかと思います。

 欅坂46からは、関連グループけやき坂46(ひらがなけやき)の佐々木久美(21)。グループのリーダー的立ち位置で、常にトークをまとめました。先輩グループの欅坂46よりも先に全国ツアーを経験。特に代表曲「誰よりも高く跳べ!」前のあおりでライブを盛り上げました。長浜ねる(19)の脱退(欅坂専任へ)や、2期生の加入、柿崎芽実(16)の骨折などさまざまな出来事がある中で、アンコールでの気持ちのこもったスピーチは見るものを引きつけました。

 もちろん、その中で賞に輝いた白石と菅井の活躍は、誰が見ても納得できるものだったのではないでしょうか。2人の受賞者インタビューは、一言一言に人となりが表れていて、とても興味深いものになっていると思います。

 坂道シリーズだけはなく、AKB48グループでも、群雄割拠の中受賞に至ったメンバーの言葉には重みや深みがあります。受賞を喜んで、ちょっとだけいつもより冗舌になっているメンバーもいるかもしれません。より多くの方に読んでいただき、「AKB新聞アワード」が幅広く認知されていけばいいなと願っております。