今夏の全国ツアー初日の東京公演で、卒業を電撃発表したNMB48の山本彩(25)は、公演後の31日深夜、ツイッターに「皆の言葉が優しくて温かくて」「ありがとうって言ってくれて、ありがとう」などと感謝の思いをつづった。

 納得できるまで動かず、妥協を許さない山本は、ツイッターやブログ、SNSへの投稿は「熟考に熟考を重ねて夜が明けたりする。考えて、考えて、やっと書けるので、ものすごく時間がかかるタイプ」と話しており、激動の一夜を終え、感謝の思いを短文に込めた。山本らしいコメントになった。

 10年秋の創設時からのキャプテンで、NMB48の絶対エース。加入時からの夢だったソロシンガーとしてのデビューも果たし、グループに在籍しながら、夢をかなえる新たな道を後輩にも示してきた。

 一方で、今年に入っては楽曲作りが思うように進まなかったようで、今月14日のNMB48劇場での生誕祭では「皆さんに新しい楽曲とか、ライブの報告ができなくて、心苦しく思っていた」と吐露。自分自身を「もどかしい」と言いつつも「最近、スタジオに入るようになって、私なりにちょこちょこ、歩き始めています」と近況を報告していた。

 再び前進し始めたエースの背中に、心境の変化を感じ取っていた後輩もいた。山本を敬愛する次世代エースの太田夢莉(18)もその1人。太田も前夜、公演後にツイッターへ、山本との2ショット写真とともに「おつかれさまでした」とコメントを掲載した。

 もともとは、山本のライバルで、結成時からのグループ両輪だったOG渡辺美優紀(24)が“発掘”した渡辺と同じ奈良出身の原石。成長とともに、クールな美貌に磨きがかかり、アイドル然とした外見に加え、芯の強さは、山本にも負けず、妥協を嫌う性格も近い。山本も太田にかける期待はふくらんでいる。

 太田は、14日の山本の生誕祭でも、手紙をしたため「さやかちゃんがずっと守ってきたNMB48を私も守れるように、そして、さやかちゃんも私が守りたい。私も頑張ります」と誓いの言葉を送ったばかりだった。