プロレス3戦目となったSKE48荒井優希(23)が、初のシングルマッチで舞海魅星(21)と対戦。得意技のかかと落とし「Finally」は豪快に決めるも、舞海の強烈なアームロック「ミラマーレ」でギブアップし、初勝利とはならなかった。

3戦目の余裕も見られた。立ち上がりは不適な笑みを浮かべながら、舞海をにらみつけた。素早い攻撃を膝蹴りで止め、パワー自慢の舞海とエルボー合戦でも互角に張り合った。中盤以降は足を集中的に攻められ、劣勢の展開が続いたが、観客の拍手を力に変え、カウント2でしっかり返した。終盤、突進してきた舞海を捕まえて抱え上げ、豪快にリングにたたきつけた。豪快に「Finally」を決め、チャンスが訪れたが、体力消耗から連続攻撃に行けず、沈めることができなかった。

5月4日のデビュー戦はタッグマッチ、6月6日の2戦目は6人タッグマッチに出場し、いずれもギブアップで敗戦。10日の会見では「これまでは先輩方に助けてもらった。今、自分がどこまでできるのかを示したい」と、いつも以上に気合を見せていた。デビュー戦では伊藤に「お前は弱い。何年かかってもいいから潰しに来い」と罵倒された。2戦目ではSKEの先輩、松井珠理奈の応援も実らず「まだまだ」と悔しさをあらわにした。受け身など基礎を重点的に練習し、挑んだ3戦目。敗れはしたが、素早い丸め込みや力強いエルボーなど、随所に成長した姿を見せた。今後も試練は続くが、初勝利を目指して進み続ける。

◆荒井優希(あらい・ゆき)1998年(平10)5月7日、京都府生まれ。13年11月の「第1回AKB48グループドラフト会議」でSKE48のチームK2に指名され、14年に劇場デビュー。17年の選抜総選挙で58位に初ランクインし、18年の第10回選抜総選挙では28位にランクイン。最新シングル「恋落ちフラグ」の収録曲「あの頃のロッカー」で初センターを務め、青木詩織(24)との「おしゆき」コンビで行っているTikTokのフォロワーは70万人を超える。プロレスは、18年2月に愛知県体育館で行われた、48グループメンバーが出演したドラマ「豆腐プロレス」のリアルイベントで、「バブリー荒井」として“リングレビュー”。同年には、DDTのリングにも上がった経験165センチ。血液型A。