NGT48荻野由佳(22)が30日、新潟市内の朱鷺メッセで卒業コンサート「私をアイドルにしてくれてありがとう」を行った。

グループの顔が、節目を迎えた。アンコールで、好きな「ひまわり」をイメージしたドレス姿で登場。秋元康総合プロデューサーが荻野のために作詞した「私が一番言いたかったこと」をサプライズでメンバーが披露すると、「えっ!? 何で?」と何度も驚きの表情を見せた。

15年に「第2回AKB48グループドラフト会議」で指名されて約6年半。アイドルに憧れ、中1から100回に及ぶほどのオーディションに落ち続けた少女は、選抜総選挙の速報で2度1位になり、グループの生え抜きメンバーでは初めて卒業コンサートを行うまでになった。「自転車に乗って、鳥にふんをかけられながら学校に通っていた高2が、卒業コンサートをさせていただくなんて、本当に感謝しています」。

グループとしてゼロからの出直しを強いられ、大好きだった48グループの曲をカラオケで歌えない日々もあった。それでも家族やメンバー、ファンと乗り越えてきた。「不器用で、何事も上手にこなせませんでしたが、どんな時も皆さんが支えてくださったから今の自分がいます」。そして、堂々とさけんだ。「私をアイドルにしてくれてありがとう!」。【大友陽平】

○…この日の昼公演では、12月22日に新シングルを発売することを発表した。6月発売の「Awesome」に続くグループにとって7枚目で、センターなど詳細は後日発表される。卒業する荻野も「絶対みんなの応援いくから!」とエールを送った。また、本間日陽(21)が来年1月から上演の舞台「サザエさん」に磯野ワカメ役で出演することも発表。

◆荻野由佳(おぎの・ゆか)1999年(平11)2月16日、埼玉県生まれ。愛称「おぎゆか」。15年5月の「第2回AKB48グループドラフト会議」で、NGT48の2巡目指名で加入。17年、18年の選抜総選挙の速報で1位に。NGTでは「世界はどこまで青空なのか?」(17年)など2作でセンター。今月5日に初の写真集「これからの足跡」発売。趣味はザリガニ釣りと「笑点」。162センチ。血液型A。