新潟に、NGT48のコンサートが帰ってきた-。先月30日、新潟市の朱鷺メッセで単独コンサートと荻野由佳(22)卒業コンサートを行った。グループにとって新潟県内でのコンサートは18年4月の北原里英卒業コンサート以来、3年半ぶり。当時はドラフト3期生として加入したばかりで、一部出演だった藤崎未夢(20)にとっても感慨深いコンサートとなった。【取材・構成=大友陽平】

    ◇    ◇    ◇

単独コンサートの本編ラスト。昨年7月、当時、1年9カ月ぶりの発売となったシングル「シャーベットピンク」のイントロが流れると会場はファンのペンライトでピンク色に染められた。

「<歌詞>元気だったかい? 何をしてたの? 久しぶり」

「最初で最後の全員選抜」と銘打たれた同曲はコロナ禍も重なり、メンバー全員で披露したのも劇場でのオンラインイベントなど限られた回数のみ。センターとして最前線でパフォーマンスした藤崎の目は、涙であふれた。

藤崎 どんどんピンクになっていく光景は…本当に感動しました。これまでいろいろ我慢してきたことが、朱鷺メッセでかなえられて、これまでできなかったのも必然だったのかな? と思えるくらい、すてきな時間でした。

18年当時は藤崎らドラフト3期生はまだ加入したばかりで一部出演だった。その後加入した2期生にとっては初の新潟でのコンサートだった。

藤崎 前回は先輩たちに連れてきてもらったステージでしたが、今回はいろいろなことを乗り越えて、私たちも先輩たちと“一緒に”帰ってくることができたと思います。

2期生楽曲「ドローンジェラシー」や、ドラフト3期生も加わった「今日は負けでもいい」なども披露した。

藤崎 発表した当時は、この場所で披露できるとは想像できなかったことです。リハーサルから(安藤)千伽奈が活を入れてくれたり、みんなで頑張ろうと声を掛け合って、自分たちでも高め合いながら本番に臨めたと思います。

夜にはグループの顔でもあった荻野の卒業コンサートが行われ、グループとしても新たな一歩を踏み出すことになる。

藤崎 私もファンだった時は学生で、なかなか県外にも行けなかったですし、県内や朱鷺メッセでコンサートをやって欲しいと思っていました。そう思っていたからこそうれしかったですし、「また立ちたい!」と改めて思いました。これからも地元密着でやっていきたいです。

ファンとの“再会”はグループにとっても、今後のターニングポイントになるはず。2度目の朱鷺メッセコンサートをさらなる糧にして、NGT48はまだまだ飛躍する。

○…単独コンサートでは本間日陽(21)が来年1月から舞台「サザエさん」に磯野ワカメ役での出演や、アンコールで7枚目のシングルを12月22日に発売することが発表された。翌31日の配信イベントでは選抜メンバー16人とセンターを小越春花(17)が務めることも明らかに。単独コンサートや荻野由佳卒業コンサートの模様は「LINE LIVE」と「SHOWROOM」で26日まで有料でアーカイブ配信もされる。藤崎は「メンバー28人が喜びをかみしめているところをぜひ見てください!」。