HKT48田中美久が、12日に21歳の誕生日を迎えた。今年に入って、14日発売の「EX大衆」を含めて単独で25回、グループなど複数人を含めても28回(本紙調べ)雑誌の表紙を飾るなど、今や48グループのグラビアクイーンだ。このほど取材に応じ、「カバーガール大賞」に向けても「上位を狙いたい!」と意気込んだ。「大人みくりん」は進化を遂げている。【聞き手=大友陽平】

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毎週、書店やコンビニエンスストアを訪れると、田中美久の顔がある。昨年のファースト写真集発売以降、グラビア露出が増えた。

「めちゃ充実してるのを自分でも感じています。コンビニに行っても、週1で自分に会えるというか、自分がいないかを探してるのがちょっと恥ずかしいんですけど(笑い)。バレないですよ!」

表紙を飾ることは、実は幼い頃からの夢でもあったという。

「自分では覚えてないんですけど、保育園の時に、夢として『雑誌の表紙を飾る人』って書いていたみたいなんです。母に聞いたら、父が漫画誌を読むのが好きで、表紙を飾るきれいなお姉さんに私が嫉妬していたみたいで(笑い)。HKTに入って、宮脇咲良さんや兒玉遥さん、48グループでも柏木由紀さんや山本彩さんがたくさん表紙を飾っているの見て、私も目に見えるところで活躍したいとずっと思っていました」

水着に抵抗があった時期もあったという。

「私、お仕事をすることがめちゃめちゃ好きなんです。だから『表紙をやります』とSNSにアップあげることが大好き。グラビアは毎回“作品”として取り組んでいます。表情やポーズを研究するようになって、自分の美意識も高まりました。以前はアイドルの私の顔しか見せたくない! って思ってたんですけど、雑誌の表紙を経験させていただく中で、配信をすっぴんでできたりとか、自分の中でも苦手な部分が減って、強くなれた気がします」

自らのグラビアの魅力は「小っちゃくて童顔なのに、ちゃんとナイスバディー! “手を出しちゃいけない感”が刺さります(笑い)」と分析し「見れば見るほど、どんどん“沼”れます!(笑い)」とアピールする。

今では、男性ファンのみならず、女性ファンもとりこにする。

「写真集の時は女性にも憧れてもらいたくて、体もめちゃ絞ったんです。そうしたら、イベントも女の子が多くて、『憧れのボディー』と言ってくださったりして、うれしかったです。男性はおそらく“むっちり”感も好きだと思うので、雑誌によって体形維持も考えて臨んでいます。めちゃ胃下垂で、食べたらおなかが出ちゃうんので、男性誌の時は撮影しながら食べたりすることも多いです(笑い)」

毎年3月4日の「雑誌の日」に発表される「カバーガール大賞」では、昨年は総合10位だった。えなこら強敵は多いが「今年はグラビアをめちゃ頑張る! というのが目標だったので、もっと上位にいきたいです!」と意気込んでいる。

SNSのフォロワーも増加しており、グラビアでの活躍を糧に、さらなるステップアップも目指す。

「来年はまた違う新たなステップを踏めたらいいなと個人的には思っています。今年はグラビア一筋で頑張って、来年はまた違う自分を見せられれば。SNSももっと頑張ったり、テレビに出られたらうれしいです。グループでも6期生が入ってきて、私も先輩よりも後輩の数の方が多くなりました。これまで先輩方が教えてきてくれたことを、今度は自分が先輩として、後輩に見せられればと思いますし、グループとしても仲良く、良い意味でバチバチ鍛え合っていきたいです」

 

◆田中美久(たなか・みく)2001年(平13)9月12日、熊本県生まれ。愛称「みくりん」。13年、当時小6でHKT48の3期生として加入。選抜総選挙は第6回(14年)から圏外→外→45→28→10位。18年、シングル「早送りカレンダー」で「なこみく」コンビの矢吹奈子とダブルセンター。昨年3月、「君とどこかへ行きたい」つばめ選抜で単独センター。同9月、ファースト写真集「1/2少女」発売。熊本市親善大使も務める。151センチ。血液型B。