AKB48の全国握手会は、シングルCDの発売ごとに東京、大阪など各地で行われる。参加するには、インターネットやCD店で購入できる初回限定盤に封入される握手券が必要になる。

 握手会では、ミニライブなどを行うイベントステージとは別に、長さ5メートルのテントなどが並べられ、レーンが作られる。どのメンバーが立っているか掲示され、ファンは握手したいメンバーがいるレーンに整理番号順に並んで握手する。多い時にはレーンが20列できる場合もある。メンバーが単独のレーンもあれば複数の場合もある。メンバーとファンの間は机などで仕切られ、握手する時間は7~10秒程度。1万人以上のファンが訪れることも多く、人気メンバーの場合、1日で数千人と握手することもある。

 テント入り口にはスタッフがおり、携帯電話やカメラ、録音器具を持っていないか確認する。さらにファンに手のひらを広げさせ、何も持っていないかチェックする。ただ最近は、かばんの中身などの手荷物チェックまでは行っていなかった。テントの中にもスタッフがおり状況を監視。ファンの背後には「はがし」と呼ばれるスタッフがいて、長く握手しようとするファンに退場を促す場合もある。

 全国握手会のほか、どのメンバーとも1対1で握手できる個別握手会もある。個別握手会の握手券は、インターネット上の特設サイトでしか購入できないシングルの劇場盤に封入されている。