演歌歌手山川豊(68)が10月15日に、「デビュー45周年 バースデー・スペシャルコンサート」を東京・有楽町のI’MA SHOW(会いましょう)で開催した。

山川は81年に「函館本線」でデビュー。23年に肺がんを公表したが、抗がん剤治療などを続け、元気に活動を続けている。

この日は、同曲はもちろん、代表曲「アメリカ橋」や自ら作曲した最新曲「駅」などを披露した。

中盤、かつて同じ事務所だった歌手氷川きよし(49)が、サプライズのスペシャルゲストとして駆けつけた。

山川が「氷川きよしことキーナ(KINA.)さんです」と紹介すると、会場は騒然となった。

氷川は花束を持って舞台袖から登場し、「45周年おめでとうございます」「お若いです」「健康になられてすごくうれしいです」と言葉をかけた。

氷川がデビューする前の99年に、山川のファンクラブのイベントに出させてもらったことなどを披露。お互い「長い(付き合いだ)ね」と見つめ合った。

山川が「デビュー何年目?」と聞くと、氷川は「デビュー1年目です。常に1年目の気持ちです」と語り、山川を感心させた。

最後に氷川が代表曲「きよしのズンドコ節」を、「ゆたかのズンドコ節」として歌い、会場にゆたかコールが響いた。

山川も氷川も今は自分の事務所を持つが、かつて同じ事務所の先輩後輩であり、その絆は強い。

特に氷川は義理堅いことで知られる。

この日のコンサートの司会を務めた西寄ひがし(52)は、今も2人がいた系列事務所に所属する。3人はいわば同じ釜の飯を食った仲間である。

その西寄が9月に歌謡司会者30周年企画として、東京・浅草の木馬亭での人情喜劇「父娘(おやこ)の演歌道」に出演した。

木馬亭は昭和の面影を残す演芸場で、特に浪曲公演で有名。席数は約130席で、小演劇場としても存在感を示している。

30周年を迎えた西寄のために、氷川がわざわざ観劇に訪れていた。帽子とマスクで顔を隠しており、観客に気づかれることはなかったが、終演後は西寄にきちっとあいさつしていた。

氷川が山川とがっちり握手して、ステージを去る際に、司会の西寄が「絆は永遠です!」と強いトーンで観客に伝えた。

その言葉通りのコンサートだった。【笹森文彦】