OSK日本歌劇団が勢いに乗っている。

放送中のNHK連続テレビ小説「ブギウギ」のモデル・笠置シヅ子がOSKの前身の大阪松竹歌劇団出身ということで、ヒロイン福来スズ子(趣里)がUSK(梅丸少女歌劇団)に所属して活躍するドラマ前半の場面では、OSKが全面協力していた。

華やかなレビューシーンや、スズ子が伊原六花ふんする秋山美月らとともに脚並みのそろったラインダンスを鮮やかに踊るシーンでは、OSKの現役団員が30人ほど出演していた。そして、OSKの若手スター翼和希がUSKのトップスター橘アオイ役で出演し、注目度も急上昇している。

先日、翼が主演するミュージカル「へぼ侍」の会見が都内で行われたが、翼は来年2月の東京・博品館劇場公演前に行われる大阪公演のチケットはすでに完売したことを明かした。「経験がございませんで、正直申しますと、完売になるなんて思わなかった」と驚きつつ、11月中旬に行われた京都・南座のOSK公演にも多くの観客が詰めかけたことに「うれしいことばかりです。一番は劇場にお客さまが来てくださったこと。それを目標に(ブギウギに)挑んでいたので、結果を目の当たりにした時は本当にうれしかった」と話した。

OSKは宝塚歌劇団、SKD(松竹歌劇団)とともに三大少女歌劇団の一つで、「ダンスのOSK」「歌の宝塚」とも言われ、宝塚と人気を二分した時代もあった。しかし、戦後は人気が低迷し、03年に経営不振のため解散に追い込まれたが、翌年に団員やファンの熱い思いもあって復活を果たした。復活当時の団員は23人だったが、今は約80人に増えている。さらに「ブギウギ」効果で、公式サイトへのアクセスも10倍以上になったという。

OSKは今年で創立101年を迎えたが、長い歴史の中でいい時も悪い時もあった。今は追い風に乗っている。翼は「100年続いた大切なものは守りながら、時代とともに進化して、OSKが継続していくように精進したい」。102年目の来年はOSKにとって飛躍の年となりそうな予感がする。【林尚之】(ニッカンスポーツ・コム/芸能コラム「舞台雑話」)

04年4月「春のおどり」成功祈願を行った吉津たかし(前列中央)らOSK日本歌劇団存続の会メンバー
04年4月「春のおどり」成功祈願を行った吉津たかし(前列中央)らOSK日本歌劇団存続の会メンバー