乃木坂46、4期生の林瑠奈です。



先日のこと。



電車の発車時刻に遅れそうだったために、


走って駅へと向かっていたところ、


道中の信号前で盛大にコケました。




寒さもいよいよ厳しくなってきたこの頃、


悴(かじか)んだ体は痛みを知らず、わたしは


ただただ目の前で赤へと変わる信号を、


眺めることしかできないのでした。




諦めて次の急行電車へ乗ろうと決意をし、


それはもう急ぐ必要はありませんから、


足に半分のブレーキをかけて


歩いていたわけなのです。




ふと視界に入った右手、なんと


血がダラダラと流れているではありませんか。




私は、"自分は転んだ際に怪我をしていた"


という認識が頭の中心まで回った瞬間、


その傷がズキズキと痛みだしたのです。




皆さんはブアメードの血実験をご存知ですか。




超簡略化させて説明致しますと。



あるところに


ブアメードという名の死刑囚がいまして、



まぁその男は死刑を拒むのですが、


医師団から『"ある実験"の被験者になれば


死刑を無かったことにしてもいいぞ』


と話を持ちかけられます。



その実験というのは、表面上


「人はどれだけの血液を失ったら死ぬのか」


という実験。



ブアメードはベッドに縛りつけられ、


目隠しをされた状態で実験に臨みます。



医師団は


『今から実験始めさしてもらいます〜』



と言うと、


ブアメードの足の親指にメスを入れました。




足元に置かれたバケツに血が滴り始め、


医師団はブアメードの側で会話を続けます。



『普通やったら三分の一で死にますよね』



「あとどんぐらいすか?」



『あ、もうすぐ三分の一いくで』



これを聞いてまもなく、


ブアメードは亡くなったとのこと。




実はこの実験、


『人はどれだけの血液を失ったら死ぬのか』


ではありません。




医師団は、ブアメードの足に


ほんの少しの切り傷を与えただけ。




血は初めから出ておらず、


血が流れる音だと錯覚していたのは、


バケツに落ちる水滴の音だったのです。




この実験の本質は、


『人は思い込みだけで死ぬのか』。



ただバケツに水滴を落とし、


あたかも血が流れ出ているように


思い込ませていたのです。




この思い込みが、自分の体にマイナスな


影響を及ぼすことを


"ノーシーボ効果"というのですが、




信号前でコケた際に「あ!これ!」


となったわけであります。




実際にはそこまで痛くはないはずなのに、



血が沢山出ている=超痛い!



と脳が認識しているのだなと感じました。




偶々体温計で熱を測った際に、


予想以上に高いと



『あーなんかだるくなってきた』



となる現象も近いですね。





そんなことを思ったクリスマス当日。



皆さんは大丈夫ですか?



"自分には恋人がいる"という思い込みに


浸って浸って溺れてはいませんか?



素直に1人で楽しみましょう。



今週もお疲れ様です~