開幕直前まで否定的な世論があふれていたのが一転し、終わってみれば、2557万人超を動員した大阪・関西万博。海外パビリオンのスタッフから「グランマ」と親しまれ、閉幕後は海外から「ぜひ、来てほしい」とオファーが相次いでいる「万博おばあちゃん」として知られる愛知県瀬戸市の山田外美代さん(76)は11月下旬からインドネシアを訪れました。現地の人との交流で気づいたことがありました。
11月下旬から12月上旬にかけて夫鐘敏(かねとし)さん(76)と長男和弘さん(52)とともにインドネシアを訪れました。
面積は日本の約5倍にあたる約189万平方キロメートルで、大小約1万7000以上の島々からなり、1300以上の民族グループが共存していると言われています。人口は約2億7000万人。世界でも屈指の多民族国家です。イスラム教、キリスト教、ヒンズー教、仏教、儒教も国家公認の宗教として認められる多宗教国家でもあります。
12日間の滞在で、島々の村を訪ね、小中学校の訪問し、ウミガメの保護などの環境保全など自然に触れた外美代さんは「交流を通じて感じたことは人を分け隔てしなかったことです」と振り返ります。
万博のインドネシア館と言えば、会期中に通称「ヨヤクナシボーイズ&ガールズ」のスタッフが「予約なしですぐ入れる~♪」と歌いながら呼び込む陽気なパフォーマンスがTikTokなどで大バズり。SNSでも大人気となりました。
万博スタッフたちはインドネシアの異なる地域やルーツを持っており、まさに「多様性」を体現した「ヨヤクナシボーイズ&ガールズ」でした。
現地で万博おばあちゃんとともに「インドネシア」を体感した和弘さんは言います。
「だれも排除しない。顔立ちが違っても宗教が違っても、仲間なんですよね」
万博おばあちゃんは「ヨヤクナシボーイズ&ガールズ」のスタッフと再会し、日本への動画メッセージを預かってきました。
「日本のみなさん、コンニチワ」と、「予約なしですぐ入れる~♪」と陽気に歌い、「みなさん、インドネシアにぜひ来てください~」。最後に再び「予約なしですぐ入れる~♪」と底なしの明るさで呼びかけました。
「大屋根リング」のメッセージは「多様でありながら1つ」でした。「インドネシアの国自体がまさに多様でありながら1つでした」と和弘さん。万博おばあちゃんの交流は続きます。【松浦隆司】(ニッカンスポーツ・コム/コラム「ナニワのベテラン走る~ミナミヘキタヘ」)




