乃木坂46井上和(21)が7月3日公開の映画「トイ・ストーリー5」で新キャラクター「スナッピー」の日本版声優を務める。昨年公開30周年を迎えた、超有名シリーズへの出演。スケールの大きさを感じながら、キャラクターと心を1つに“おもちゃの世界”を歩んでいく。【寺本吏輝】
★オーディション勝ち取る
スナッピー役を務めることが情報解禁されると、瞬く間に大反響となった。「小さい時からディズニー作品、ピクサー作品が大好きで、日常の一部なので、あまりにもうれしいです」と声を弾ませた。オーディションを経て勝ち取った役だ。「トイ・ストーリーの中に自分が入れるなんて、生きていて思い描くことすらないじゃないですか。本当に信じられないという気持ちです」と、幸せの実感が止まらない。
演じるスナッピーは、思い出の写真を宝物にしているデジカメのおもちゃで「子供のような純粋さと真っすぐさがあり、純粋に何かを信じたり仲間を思ったりする」心優しい性格の持ち主という。「コミカルな面もあって、周りを幸せにする力がある子なんです」と声のトーンを上げた。
声をあてることはすなわちキャラクターに命を宿すということ。アイドルとして、女優として、高い表現力を持つが「本当に難しかったです」と率直な思いを話した。「何もない状態で『今から驚きましょう』『今から楽しみます』と言われても、どう表現すればいいのかな、とすごく苦戦しました」。声色を変えたり、抑揚をつけたり、時に息づかいだけの表現もあったという。
全身で表現する日常とは大きく異なる挑戦に戸惑いも抱いたが「私はスナッピーなんだ! という気持ちで挑みました。スナッピーは今回から登場するキャラクターです。物語でのスナッピーの他のキャラクターとの出会いに一緒に乗っかることができて良かったです」と笑顔を見せた。キャラクターとともに物語の世界を歩むことに集中した結果「『井上和』だったら絶対に出ない雰囲気が出た」と手応えも得て「スナッピーになりきっていたから今の表現ができたんだね、と言っていただけることもあって、すごくうれしかったです」と口にした。
★大河撮影で学んだ精神力
感情の表現に迷った際は「どういう時にうれしいかな、幸せかな、とか、乃木坂46の活動を通して考えることが多かったです」と自らの軸が指針に。大河ドラマ「豊臣兄弟!」の撮影現場で学んだという体当たり精神も胸に、自身の持つ全てを注ぎ込んだ。
2026年1月の本連載のインタビューで、今年の目標を「広げる」と定めた。先輩が作った道を広げ、自らも道を切り開く。そんな思いを込めた。「私はグループに加入した時から、乃木坂46を好きになるきっかけに、入り口になれたら、と目標を持っています。『トイ・ストーリー5』もそうなれたらうれしいです」と力強い声で話した。
実は幼い頃に声優を夢見ていた、とも明かし、「当時は諦めてしまったけど、今回挑戦してみて、自分のためにもなるし、グループのためにもなると感じました」と踏み出すことの大切さを改めて実感。「またこういう機会があれば絶対に挑戦したいです」と迷いのない思いを声に乗せた。
「乃木坂46として、時代の変化とともに変わるものもあるけど、変わらないもの、受け継いできたものも大切にしています。『トイ・ストーリー5』も変わり続ける中で変わらずそばにいてくれるおもちゃの存在があって、子供から大人まで、いろんなメッセージを受け取ることができると思います。ぜひ、劇場に足を運んでいただけたらうれしいです」。
声という魅力も開花した今、1人の表現者として、物語とともに新章開幕だ。
◆井上和(いのうえ・なぎ) 2005年(平17)2月17日、神奈川県生まれ。22年2月加入の5期生。学生時代は弓道部。23年「おひとりさま天国」で初センター。愛称「なぎ」「にゃぎ」など。ファッション誌「non-no」専属モデル。158センチ。血液型B。









