ジュノン・スーパーボーイ・コンテスト。乱立するコンテストやオーディションの中、男性だとジュノン、女性だと国民的美少女コンテストが歴史や実績で抜けているのではないかと思う。そこでいきなりの宣伝になるが、昨年のグランプリ(第37回)の佐藤倖斗くん始め、ファイナリスト15人中11人が出演する舞台を来月演出するのでご興味ある方はぜひ。

さて、今回はまず話題のドラマ「御上先生」に注目したい。VIVANTはじめ多くの日曜劇場を手がける飯田プロデューサーが満を持して手がける学園もの。物語は東大出身の官僚がとある高校に来たところから始まる。進学校が舞台なので、従来の学園ドラマに必ずいる荒れた生徒はいなく、日本の未来や教育について語り合うシーンが多い。大人が見ても勉強になる内容であり、よく取材しているなと感心する。脚本を手がけるのは劇作家の詩森ろば、主演の松坂桃李とは映画「新聞記者」でタッグを組んでいる。納得の社会派ドラマだ。

物語は1話完結だが、すべて回収できるのか心配になるほど伏線が張り巡られていて、頭の中がなかなかと追いつかない。以前紹介した「ホットスポット」とは別の意味で憂鬱(ゆううつ)な日曜の夜によい刺激を与えてくれる。今後の展開にかなり期待する。

そこで今回紹介したいのは、生徒役で出演している山下幸輝。クラスの中では中央付近の席に座り少しだけ反抗的で眼鏡をかけている。5話では、父親の話に触れフィーチャーされていた。前述したジュノン・スーパーボーイ・コンテスト出身、アイドルグループが題材のドラマ「そして君の花になる(2022)」でブレイク。昨年には彼がリーダーのアイドルグループWILD BLUEも結成。歌って踊れるイケメンだが、ドラマや映画にもコンスタントに出演。アイドルらしいキラキラしたイメージもあるが、今作のようなドラマにもスッと入っていける確かな演技力も兼ねそろえている。

恒例のサッカー選手に例えると、名門レアル・マドリードに所属し、攻撃的ポジションならどこでも高レベルでプレーできるブラジルの至宝・ロドリゴといったところだろうか。ジュノンボーイからまた新たなスターがと期待できる逸材、今後の活躍に期待です。





◆谷健二(たに・けんじ)1976年(昭51)、京都府出身。大学でデザインを専攻後、映画の世界を夢見て上京。多数の自主映画に携わる。その後、広告代理店に勤め、約9年間自動車会社のウェブマーケティングを担当。14年に映画「リュウセイ」の監督を機にフリーとなる。映画以外にもCMやドラマ、舞台演出に映画本の出版など多岐にわたって活動中。また、カレー好きが高じて南青山でカレー&バーも経営している。最近では映画「その恋、自販機で買えますか?」「映画 政見放送」24年10月には映画「追想ジャーニー リエナクト」が公開。