俳優哀川翔(54)が、確率「1万分の1」とされる「雌雄同体」のカブトムシ2匹を羽化させたことが23日、分かった。都内の自宅で5日前に誕生したといい、哀川が「最初は、なんか変だなっていう感じだったんだけど、ブヨブヨが固くなってからびっくりした」と明かした。

 「雌雄同体」といわれるが、正式には「雌雄嵌合体(かんがったい)」や「雌雄モザイク」。突然変異で現れるといい、哀川の1匹は体の中心を境に、左側はオスで右側はメスという。オスの象徴となる角は、左曲がりで鎮座。対して右側はメスらしくおしとやかになっている。もう1匹の個体は一見するとメスだが、小さな角が生えている。

 カブトムシ飼育歴14年の哀川は、これまで約2万4200匹、今年も約5300匹を羽化させた。先月、世界最大88・0ミリの個体を羽化させたのに次ぐ快挙で、東京・スカイツリーで開催中の「大昆虫博」で、今日24日からの展示を決意。「夏休みの子どもたちに、ぜひ見てほしい。そして、自分でも捕りに行ってみて」と話している。

 カブトムシ雌雄同体の個体誕生は、業界関係者も驚かせ、東京・中野の昆虫ショップ「むし社」は「『1万分の1』とされていますが、非常に珍しい。山に採取に行って捕れたら、それはすごいラッキーという感じなのに」とコメントした。【小谷野俊哉】