宝塚歌劇団宙組の若手スター、桜木みなとが15日、初主演作「相続人の肖像」(作・演出=田渕大輔氏)の初日を兵庫・宝塚バウホールで迎えた。25日まで。

 桜木は09年入団で、新人公演最終学年となる7年目。娘役では、愛希(まなき)れいか(月組)実咲凜音(みさき・りおん=宙組)妃海風(ひなみ・ふう=星組)と、既に3人のトップ娘役を輩出し、男役でも組の主力となっている礼真琴(れい・まこと=星組)柚香光(ゆずか・れい=花組)らがいる95期。同期の単独バウ主演は礼、柚香に続き3人目。桜木は「同期からもエールをもらい」センターに立った。

 作品の時代は、20世紀初頭のイングランド。伯爵家に生まれながら、父に反発して家を飛び出していた“お坊っちゃま”が、父の急死で家に戻り、持参金目当ての結婚トラブルに巻き込まれるストーリー。コメディータッチのドラマを体当たりで熱演している。