中島みゆき(63)が19日、東京国際フォーラムでコンサートツアーの東京公演を行った。今年3月まで放送のNHK連続テレビ小説「マッサン」主題歌の「麦の唄」などを披露し、ファン5000人を沸かせた。

 終盤の17曲目、ステージ中央でスピーチした。「『麦の唄』は一生分の朝の気持ちを出し尽くして作った曲です。もう、こっから先、朝の曲は書けないっ!」とおどけた。さらに「紅白で歌ったら、やっぱり私は『夜』だわ~。…って思った中島でした」とちゃめっ気たっぷりにコメント。現在も月に1度、ニッポン放送「中島みゆきのオールナイトニッポン月イチ」に生出演中で、「夜の女」ぶりは健在。トークで会場の雰囲気を和ませ、伸びやかな歌声で魅了した。

 昨年は12年ぶりに紅白に出場した。コンサート前の取材では、今年の大みそかの予定も明かした。「今年は、人さまの苦労してらっしゃる姿を、のほほんと見ています。生放送ならではの、ハラハラドキドキの時間の帳尻合わせが楽しみ」と、ユーモアたっぷりに「不出場宣言」。来年2月までツアーが続くが「家の中がなだれが起きたような状態なので、できれば片付けたいなぁ」とほほ笑んでいた。【横山慧】