「元ヤンキー」を自認する元漫才師で、現在は映画監督も務めるタレント長原成樹(52)が21日、大阪市内で、悪役養成塾「なんば悪役組合」を立ち上げると発表し、政治資金の公私混同疑惑で同日付で辞任した舛添要一東京都知事(67)にラブコールを送った。

 映画好き少年だった長原は「仁義なき戦い」のピラニア軍団ら、往年の悪役俳優に魅せられ「最近は本物のワル(役者)がいない」と言い、自らワルのプロを育てようと、組合をつくり、組合長に就いた。

 「今やったら、まず(欲しい人材は)舛添さん! ものすごい悪い顔、してましたし、平気でウソついてましたからね。ああいう人材が欲しいですね」

 記者会見の追及を平然とはねのけた舛添氏には「ああいう悪い顔見たことない」と、悪役としての資質を絶賛した。

 「もし来てくれたら、オーディションはしますけど、(審査の)芝居は都庁舞台に横領事件でしょうね。すごいおもしろなると思いますわ」

 長原の想像は止まらない。舛添氏とは20年ほど前、仕事でよく会っていたといい「あんときは、ニコニコした印象で、悪い顔してなかった。国会議員になってから変わったんちゃいますか」。議員生活が、舛添氏を“悪役顔”へと成長? させたと解説した。

 万一、舛添氏が組合員となった場合には、移動の際は「エコノミーで! ホテルもビジネスホテルというか、いや、民泊でええんちゃいますか!」と付け加えることも忘れなかった。

 また、同組合の副組合長として、同じく漫才出身で役者業もこなす高山トモヒロ(47)が就任。高山は「ワル=やくざ的なワル、ではなくて、無表情のワルがおっても、インテルなワルがおってもいい」と話した。

 22日から募集を始め、7月11日に締め切り。書類の1次審査、面接、実技などの2次審査などを経て、後日、合格者を決める。

 年齢基準については「小1から上限なし」(長原)とし、原則として男性をイメージしているが、女性も応募可能。合格者は演技、発声などのレッスンを受け、9月11日に大阪・なんばグランド花月で、「なんば悪役組合」の旗揚げ公演を行う。

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