恋愛指南、ビジネス書でヒットをとばす、女性作家・いつか氏が最新刊「社内勢力図を一変させる基礎力 女性社員の力を引き出す24のスキル」(文芸社文庫、560円+税)を出版した。女性の社会進出が当たり前になった中で、部下の女性の能力を生かしてビジネスを進めていくコツをビジネスマンに説いている。

 いつか氏は若い女性10数人を集めてディスカッション、意見を聞いた。「この本は、初めて女性の部下を持った30代、40代の管理職に読んで欲しい。女性に気を使っているようで、逆効果になっている方も多い。部下の女性の能力を使いこなせないようでは、出世も望めません」と話している。

 女性が持つ不満を24の項目に分けて、細かくアドバイスを送っている。いつか氏は「若い女性と、その上司のビジネスマンには大きなジェネレーションギャップがある。特にバブル世代の管理職にとっては、若いころにやっていたことは、今ではパワハラやセクハラと言われています」と指摘する。

 『休みの日は何してたの?』と声を掛けること、手を差し伸べて荷物を持ってあげること。「これらを、男性としての気遣い、優しさだと思っている人は危険です。若い女性の受け取り方によっては、大問題になりかねません。女性の心理を理解して、ビジネスに役立ててください。出来る男は、女子力によって支えられています。仕事だけじゃなく、恋愛にも応用できます。頑張ってください」と話している。