サトエリこと女優の佐藤江梨子(34)が、今年5月に亡くなった演出家の蜷川幸雄さん(享年80)との思い出を振り返り、直談判によって蜷川作品への初出演が実現したエピソードを明かした。

 佐藤は18日に更新したブログで、20歳頃に渋谷で初めて蜷川さんと遭遇したときのことを、「まるで、ナンパするみたいに『あっ、蜷川幸雄さん!?ですよね。良かった!!会いたかったんです。私、佐藤江梨子って言います。何作品か見てて、あっ、て、いうか、舞台作品に私も呼んで下さい!』と怒られるのを覚悟で言ってみると。『あーあ、そう。分かった。』と言われ、本当に呼んで下さった」と述懐した。

 佐藤は09年に蜷川さんが演出を手掛けた舞台「コースト・オブ・ユートピア」に初出演。その後、12年の「海辺のカフカ」にも出演した。俳優への厳しい指導で知られた蜷川さんだが、佐藤は「私は、怒られた記憶は、なぜか、あまりありません。。。」という。ただ、蜷川さんから「佐藤さんは、結婚しなくても旦那いなくてもいいから。子供産んだら、芝居良くなると思うんだよ。子供産んだ方がいいよ君は」と言われたことを明かし、昨年8月に第1子男児を出産したが、「子供産んだから、そろそろ作品に呼ばれるかな?と思ったら。訃報を聞いてビックリしました」とつづった。

 そして「芝居は全然良くなりませんが。息子が産まれてからのが、前向きに真面目になれる気がします。後、心配したらキリがないので色んな事を気にしなくなりました。大変ですが幸せです」と、蜷川さんに報告するようにつづった。