映画監督の中島貞夫氏(82)が12日、東京・有楽町の日本外国特派員協会で行われた最新映画「時代劇は死なず ちゃんばら美学考」(12月公開)の試写会イベントに出席した。

 時代劇映画を中心に撮り続けて半世紀を超える同監督にとって、自身17年ぶりの新作で、京都で製作された時代劇のチャンバラを、映画人として考察した。冒頭シーンに女性が登場することについて、「日本の時代劇の歴史を見ると、最初は男性が中心だったが、戦後は女性の観客を意識してきた。ただ、歴史の中で、輝いた女性を描いて来なかった」と分析した。

 最近では歴史や時代劇、刀などに強い興味を持つ「歴女」と呼ばれる女性が増えた。同監督は「チャンバラというパフォーマンスそのものに興味を持つ女性が、これから増えると思う」と、時代劇の盛り上げ役として期待を寄せた。

 製作費などの問題で、時代劇映画、ドラマが製作の危機にひんしている。そんな中、期待の時代劇を問われた同監督は、「超高速! 参勤交代」シリーズを挙げた。「当時の侍たちの生き様を今の目から見ているけど、時代劇の新しい側面を見せている。アクションもあざといわけではなく、時代劇の中でリアリティーを失わないおもしろさがある」と高く評価していた。