ZARDのヒット曲「負けないで」が、故・坂井泉水さんの歌が入る前は“ボツ”の可能性もあったと関係者が明かした。

 1日放送のフジテレビ系「ノンストップ!」に、ZARDのデビュー当時から携わった寺尾広ディレクターがVTR出演。坂井さんの卓越した作詞能力について語った。

 寺尾氏が「メロディーと歌詞の一体感。1回聞いたら覚えられるような曲に変貌する」と評価する坂井さんの作詞能力。それはZARD最大のヒット曲となった93年発売の「負けないで」にも発揮された。

 曲のデモ段階では、ボツの可能性もあったという寺尾氏。プロデューサーの長戸大幸氏をして「アルバムに入れてもいいかな」といった程度の評価だったという。しかし坂井さんが作詞し、歌を歌ったものを聞くと一転、「これは、すごくいいね」とシングルに決まったと明かした。

 同楽曲の歌詞について寺尾氏は「普遍的な言葉ではあるんですけど、シンプルに歌詞が一体化して、非常に軽快感もある」と分析。「歌詞が入って、坂井泉水さんが歌うことによって(ボツ候補の楽曲が)シングルになれた」と、坂井さんの能力を高く評価した。