日本映画テレビプロデューサー協会が、優れた映像作品や俳優を選んで表彰するエランドール賞授賞式が2日、都内で行われた。

 新人賞はTBS系ドラマ「逃げるは恥だが役に立つ」などに出演した星野源(36)、特別賞は「逃げるは恥だが役に立つ」の制作チームに贈られ、同局の那須田淳、峠田浩、宮崎真佐子各プロデューサーが登壇した。

 プレゼンターとして、主演の新垣結衣(28)が登壇した。新垣は星野に「これからも健康に、楽しく、頑張ってください」とエールを送った。

 この日の授賞式は、先に特別賞の表彰が行われた。新垣とともに星野もプレゼンターとして壇上に立ち、3人のプロデューサーを祝福しつつ、受賞を喜んだ。

 新垣 今日は、お祝いする側とのつもり来ているので、全く自分は「おめでとう」なんて言われないつもりだったんですけど、準備の間、皆さんが「おめでとうございます」と私に言ってくださって「あっ、そうだ、私も『逃げ恥』の一員だった!」と思って。あらためて本当に、こんなに皆さんに見ていただいて、賞までいただいて、いい作品に参加できたことが、すごくうれしいなと思います。楽しかったですね。良かったですね、今日。本当に、私もうれしいです。

 星野 ポイントは、チームワークの良さだなと、すごく思います。関わった人、1人1人が、ものすごい自分の出来る1番すばらしい仕事をして、それが作品にすごくつながったんだと思います。

 その後、星野は新人賞受賞者として、新垣はプレゼンターとして再登壇した。

 星野 たびたび、失礼します。自分にとって、この先、人生で何度も思い返して、自分のニュートラルな、すごく大事な地点として何度も思い返して、初心を忘れず頑張っていきたいと思えるような作品で受賞できたのがうれしいです。中学2年生の頃から演劇を始めまして、同じ頃から音楽を始めまして、その2つをずっと続けてきて、報われたようなすばらしい1年。いろいろなことを忘れず、自分のペースでいろいろなこと…俳優、音楽、文筆をしていきたいと思っています。

 新垣 2度も、ステージに上がることになるとは思わなかった。星野さんとご一緒した時は、多分、すごく忙しくて、いろいろな作品を同時にやられて、しんどいだろうなと思っていたんですけど、そんなことも感じさせず、現場では穏やかで私も頑張らねばと背中を押されましたし、すごく平和で楽しい現場が過ごせました。

 授賞式の最後に、新人賞受賞者がそろって登壇した。星野は客席から「源ちゃ~ん」「格好いいよ~」などとコールを送られ、照れ笑いを浮かべた。【村上幸将】