ダウンタウンの松本人志(53)が、体罰をめぐる論調に疑問を投げかけた。

 23日放送のフジテレビ系「ワイドナショー」は、ジャズトランペット奏者の日野皓正氏が指導する男子中学生に対しビンタ制裁したことで賛否を呼んでいる騒動を取り上げ、松本は「この中学生の彼が叩かれたことを『クソッ』と思ったとしたら指導として間違えてたんじゃないですか。でも本当に反省したのであれば指導として正しかったんじゃないかと思う。結局、中学生の心の中が答えだと思う」と持論を展開した。

 また松本は「我々くらいの世代はすごく体罰を受けたけど、今の時代じゃ『そんなのありえへん』ってみんな言うじゃないですか。でもなぜ今はありえないのか、誰も明確な理由を教えてくれない。なぜ今はだめで、昔は良かったんですか? 明確な理由がわからない」と疑問を呈し、「体罰を受けて育った僕らは、べつに今、変な大人になってないじゃないですか。屈折してたり。なんなら普通の若者よりも常識がある。にも関わらず体罰を受けて育った僕らは失敗作みたいなことを言われてるような気がして、どうも納得がいかない」とした。

 元内閣総理大臣の故・宮澤喜一さんの孫でタレントの宮澤エマは、「体罰が問題なのは、必ずしも効果的に行われるという確証はない。だから先生に体罰をしていいですよっていう権利を与えてしまった瞬間に、その権力を持って暴走するかわからない。だからギリギリのところまでこのオプションを選ばないっていうふうに持っていかなければいけない」とコメントした。

 また、番組放送中に尾木ママこと教育評論家の尾木直樹氏が「本当の親子関係でも、体罰はダメ」のタイトルでブログを更新。「昔は、いざ知らず現代では親がわが子殴るのはダメですよ 夫婦の間のDVを我が子に見せるのさえ『心理的虐待』にカウントされ、警察から児童相談所に通告されます 『子どもの人権』大人と同じですよーー」とつづり、「大人と子どもの関係性を如何にとらえるか?難しいテーマです みなさんとじっくり考えたいですね」と呼びかけた。