松岡茉優(22)の映画初主演作「勝手にふるえてろ」(大九明子監督、12月23日公開)が、第30回東京国際映画祭(六本木ヒルズなどで10月25日開幕)コンペティション部門に出品されることが決まった。26日に東京・六本木アカデミーヒルズで行われた、ラインアップ記者会見で発表された。

 「勝手にふるえてろ」は、芥川賞作家の綿矢りさ氏の同名小説の映画化作品。中学時代の同級生に10年間、片思いを続ける24歳のOLが、熱烈に愛してくれる同期の男性の登場で“脳内片思い”と“リアル恋愛”のはざまに苦しむ物語。

 松岡はこの日、会場にビデオレターを寄せた。

 松岡 今回、初めて映画の主演を務めさせていただき、たくさんの思いがあります。女性が集まって作った映画。ぜひ、女の子の背中を、つんつんとする作品になっていればいいと思う。

 会見に出席した大九明子監督(48)は、「ささやかな映画が(映画祭に)お招きいただけるなんて、と大変緊張しております。プロデューサーから原作を差し出されたのが(映画化の)きっかけ。タイトルを見て絶対、やると思った。誰かにとって大事な映画になればと思って、映画を撮っている。それが、すばらしい作品と競える場に立てるのは驚き」と、感激と緊張が入り交じった思いを吐露した。【村上幸将】