歌手鳥羽一郎(65)が29日、東京・新宿文化センターで、デビュー35周年記念コンサートを行った。

 昼の公演後、夜の公演の前に会見を行った鳥羽は「本当に皆さんのおかげです。1人じゃ何もできないので、みんなに助けて頂いて、無事に35周年を迎えられました。ありがとうございます」と感謝した。

 公演には弟山川豊(58)もゲストで参加。山川は「兄がいたから僕も頑張れた」。続けて、鳥羽のデビュー前のエピソードも紹介。「兄貴が『止める。田舎に帰るよ』と言ったことがあるんです」と。鳥羽は、恩師船村徹さん(享年84)にデビュー前に世話になっている際、怒られたことが理由と説明。「原因は何てことはないんです。夕食で、サンマをしっぽから食べたら怒られたんです。漁師はサンマを苦いはらわたから食べるものだと。俺は先生が亡くなるまでしかられっぱなしだった」と明かした。

 鳥羽は今後について「俺の目標はフィギュアスケートで踊ってもらえるような曲を歌いたい。『兄弟船』でなくてもいい。何で演歌はだめなんだろう。演歌で踊るのはいいと思うんだけどね」と語った。山川には「兄貴の曲じゃ無理」と笑われていた。

 公演では8月に発売したシングル「海賊の舟唄」やデビュー曲「兄弟船」などを披露した。