劇団山田ジャパンの舞台最新作「欲浅物語」(CBGKシブゲキ!!で27日開演)記者会見が6日、都内のLINEで行われた。

 脚本・演出の山田能龍は、「田舎で育った欲の浅い1人の女性が、1つの出来事で欲のある女性に変化する物語」と説明。主人公・素子の若い頃をトミタ栞(23)、中年になってからを、いとうあさこ(47)が演じる。

 トミタといとうが同じ役を演じることに、出演者からは疑問を示唆するかのようなどよめきが起きた。いとうが「栞ちゃんも、年を取ったら、こうなっていく」と言うと、山田は「あさこが若い時(30歳)に離島に行って半年過ごす企画のVTRを見て着想し、いけるかな…と思ったけど、無理だった」と笑った。

 いとうは、トミタと同一人物を演じる上で、擦り合わせていることがあるかと聞かれると「今のところ、擦り合わせていない。ただ、年の差15歳の設定に恐怖を感じて、夜な夜な目を広げています」と、手で力ずくで目を広げて、トミタの目の形に近づける努力をしていると明かした。舞台に初挑戦のトミタは「今日から目をつぶります」と、逆に目をつぶって、いとうの目に近づけることにトライすると明かした。

 今回の舞台は、山田が「10周年直前の気合の入った公演」と語るように、18年に旗揚げ10周年を迎えるにあたり、完全オリジナルストーリーを作り上げ、客演も全体の約半数、迎えた挑戦の舞台。山田ジャパンの羽鳥由記は、「半分以上、新しい方が出られるので、新しい山田ジャパンを見られると思います」と胸を張った。

 会見はLINE LIVEで生中継された。配信はスマートフォンで行われたが、会見冒頭からスマートフォンのバッテリーの残量が20%しかなく、30分予定していた会見が続くのか不安視する声も出たため、スマートフォンの充電をしながらの“綱渡り配信”となった。

 この日、司会を務めた、さらば青春の光の東ブクロが、この日、32歳の誕生日を迎え、出演者から祝福された。東ブクロは、舞台のタイトルに引っかけて「欲深いことは?」と振られると「性欲じゃないですけど…」と言い、ニヤリ。女性との経験人数230人を誇る性豪ぶりを、そこはかとなくにおわせた。【村上幸将】