NHK大河ドラマ「西郷どん」(18年1月7日スタート、日曜午後8時)1話の試写会が6日、東京・渋谷の同局で行われ、主演鈴木亮平(34)と、子役時代を演じた渡辺蒼(13)が出席した。

 鈴木は「やっと皆さんに見ていただけて、不思議と緊張やドキドキはない。間違いなく僕の中で自信があるから。全47話見たくなる作品に仕上がった」と手応えを語った。

 鈴木は渡辺の撮影を「行ける限り現場に行って見ていた」という。「蒼くんの演技ではなく、蒼くんと同じ光景を見ていた。蒼くんの演技はまるっきり意識しない」とし「顔が似ているんですよ。それだけで十分かな」と笑った。

 2話以降を務める鈴木にエールを求められた渡辺は「僕も西郷さんの強いイメージとは違う恐がりなところもある西郷どんを演じたので、鈴木さんも、鈴木さんなりの…」と恐縮。鈴木が「お前なりのやつをやれと」とシンプルに受け取り、2人でなごんていた。

 語りの担当が、病気療養のため先月降板した女優市原悦子から俳優西田敏行に変わっている。大河ドラマ「翔ぶが如く」で西郷隆盛役を演じた縁を受けての起用となった。鈴木は「歴代の人がやった西郷さんを一通り見たが、『翔ぶが如く』の西田敏行さんが強烈で、日本中の人がイメージしている。目標でもあり、ライバルでもある西田さんのナレーションは心強かった。西郷さんの声ではなく、温かく見守る西田さんの声だったので感動した」と話した。