女優吉永小百合(72)が20日、東京・銀座の丸の内TOEIで、主演映画「北の桜守」(滝田洋二郎監督、3月10日公開)の舞台あいさつに出席した。平昌五輪(ピョンチャンオリンピック)に刺激を受け、金メダル級のヒットを誓った。

 吉永は冒頭、18日に行われたスピードスケート女子500メートルで金メダルを取った小平奈緒(31)に触れ「正座して拝見しました。素晴らしかったです。公開まであと18日、よし、私も頑張るぞという思いになりました」と語った。「気合を入れた」という、桜をあしらったジャケット姿に、大きな拍手が送られた。

 イベント後、吉永は平昌五輪への期待を語った。24歳から始めたスキーは4年前まで続け、5キロをノンストップで滑るほど。北海道には何度も通い、冬競技への造詣は深い。ノルディック複合の渡部暁斗(29)の大ファンで、W杯からずっと見てきたと明かした。

 今日21日はスピードスケート女子団体追い抜きの決勝が行われる。吉永は「(陸上の)リレーと同じで、日本人でもできる、テクニックがとても大事な競技。体の大きい人だけじゃなく知恵を使う。高木美帆さんも15歳の時から見ています。お姉ちゃん(=菜那)を引っ張ってすごい」。

 高木姉妹をはじめ、北海道出身の選手も多い。「北の桜守」も道内各地で撮影されたこともあり、吉永は「こちらもパワーをもらいます」。何メダルを目指す? と聞かれ「金メダルでしょう」と笑みを見せた。

 作品のキャンペーンは先月から本格化。「本当に大変でふらふらしちゃうこともある」と言うほどだが、五輪パワーの後押しで、全国に作品を届ける。【小林千穂】