歌手美川憲一(71)が5日、都内で新曲「春待ち坂」の発売会見を行った。

 先月4日、都内のライブハウスの階段で足を踏み外し、「左足関節外果骨折」の全治2カ月のけがをした美川は、会見場に入ってくるなり「皆さ~ん、笑ってちょうだいっ」。そして、新曲ではなく、けがをした経緯などを説明し始めた。

 下り階段で「2~3段踏み外した時に『ポキン』と音がした。すぐに氷で冷やしたけど、それが良かった」と振り返った。全身麻酔で約3時間の手術。エックス線写真を見ると、6本のプレートが入っている。「プレートを抜くのは来年。今でも、プレートのところが痛みでうずくことがある」という。

 だが歌唱には問題ないという。「私はね、座って歌っても、寝て歌っても一緒なのよ」。新曲の歌詞の出だしは「夢につまずき 転んでも」だ。「自分で転んじゃ、シャレにならないのよ。仕掛けてけがをしたわけじゃないのよ。たまたまマッチングしちゃったの」。

 けがにからめて新曲のPRをする美川。「もし、売れなかったら『骨折り損』。しぶとく売るわよ~」と力強く宣言した。

 既に仕事には復帰している。移動には車いすを使用するが、歌唱中は立っているという。