17年の日本高校ダンス部選手権大会(ダンススタジアム)で、荻野目洋子の「ダンシング・ヒーロー」に合わせて“バブリーダンス”を踊り準優勝した、大阪府立登美丘高ダンス部の元キャプテン・伊原六花(18)が、TBS系で7月から放送される「チア☆ダン(仮)」(金曜午後10時)に出演することが13日、分かった。伊原は17年に広瀬アリス、すず姉妹らが所属する芸能事務所フォスターに所属。3月に同高を卒業しており、卒業&芸能活動開始後初のドラマ出演となる。

 伊原は、ゴールデン・プライム(GP)帯のドラマに初主演する土屋太鳳(23)が演じる主人公・藤谷わかばが入るチアリーダー部の後輩・麻生芙美を演じる。中学時代からの友人に強引にチアリーダー部に誘われ、その楽しさから人見知りの性格が明るくなった一方、わかばたちがチアリーダー部から別れてチアダンス部を作ると、憧れから入りたい気持ちと反発するチアリーダー部の先輩との間で板ばさみになりながら、ひたむきに踊るわかばらの姿に心を打たれ、チアダンス部初の1年生メンバーとなる役どころだ。

 伊原は「初めてドラマに出させていただくので、気合入っています! 物語が私のいたダンス部と似ているなと勝手に思っているところがあるので、自分が経験したこと、ダンスで学んだ事をしっかり出せたらいいなと思っています」と意気込んだ。社会人デビューし「まだ本当に分からないことだらけなので、行く場所場所で聞いたりすることが全部新しく、私の中で今が一瞬で過ぎていっちゃうぐらい充実しています。すべてのことを1つ1つ謙虚な気持ちで、吸収して、今まで以上にもっともっと頑張りたいなと思っています」と抱負を語った。

 「チア☆ダン」は、17年3月に公開し、興行収入13億円を記録した、広瀬すずの主演映画「チア☆ダン~女子高生がチアダンスで全米制覇しちゃったホントの話~」の数年後が舞台のオリジナルストーリー。土屋演じるわかばは、幼い頃に強豪チアリーダー部「JETS」が初の全米優勝を果たした演技に憧れ、将来は入って全米優勝したいと夢を抱くが「JETS」のある高校の受験に失敗。隣町の高校の弱小チアリーダー部に入部したが、ある日、東京からの転校生に「私とチアダンスをやろう!」と声をかけられ、くすぶっていた思いに火がつき「打倒JETS! 全米制覇!」というありえない夢を追いかけ、全てをかけて挑戦する。土屋は3歳から日本舞踊やクラシックバレエなどを習い、日本女子体育大では舞踊学を専攻し、運動能力の高さとダンスに定評がある。今年早々から「チア☆ダン」に向けてダンス練習を始め、ダンス漬けの日々を送っている。

 伊原は、土屋とダンスの練習をしているという。「大会の雰囲気が自分たちの経験と似ていると感じて何度も見て何度も大号泣した映画『チア☆ダン』。その作品に関われると聞いて大変うれしかったです。今はダンス練習漬けの毎日で、お芝居の稽古はまだ始まっていませんが、土屋太鳳さんは練習でも一番前でいつも真剣に踊ってくださっていて、後姿を見ているだけですごいなって、すでに刺激をいただいています。ほとんどの出演者の方が先輩ですが、皆さんすごく優しくて、現場が本当に楽しいです」。土屋らに刺激を受け、伊原が初のドラマに挑む。