桜田ひより(15)が、TBS系ドラマ「あなたには帰る家がある」(4月13日放送、毎週金曜午後10時)で、中谷美紀(42)演じる主人公と玉木宏演じる夫の娘を演じることが23日、分かった。また萩原利久(19)が、ユースケ・サンタマリア(47)と木村多江(47)が演じる夫婦の息子を演じる。

 桜田演じる佐藤麗奈は、結婚して13年になる専業主婦の母真弓と住宅販売会社で働く父秀明の間に生まれ、受験戦争を終えて見事名門中学に合格した役どころだ。桜田は「麗奈役に決まった時、『お母さん役は中谷美紀さん、お父さんは玉木宏さんだよ』と聞いて、とても驚きました。すてきなおふたりの娘役を演じさせて頂くので、うれしさと緊張で胸がいっぱいです」と喜んだ。

 萩原は、麗奈の父秀明から建て替えを勧められながら、横柄な態度で応じ、なかなか一筋縄ではいかない茄子田太郎と、少し寂しげな母綾子の息子慎吾を演じる。ゆがんだ家庭環境に育ち、どこか闇を抱えた様子の物静かな少年の役どころだ。「率直な感想は、とてもうれしいです。オーディションですごくこの役をやりたいと思っていたので、決まったと聞いた時は飛び跳ねました。ワクワクと挑戦の気持ちでいっぱいです」と意気込んだ。

 桜田案じる麗奈の家では、真弓が旅行代理店時代の同期の由紀(笛木優子)と偶然再会して職場復帰を勧められ、秀明に話をするものの「無理だ」と言わんばかりの態度を取られる。反発した勢いで、張り切って職場復帰を果たした真弓だが、職場環境の変化に予想外の苦戦を強いられ、年下の社員で教育係の小島希望(トリンドル玲奈)からはお荷物扱いされた挙句、大きなミスをしてしまう。

 秀明は再び茄子田家を訪問して営業するが、またもや太郎にぞんざいに扱われてしまう。その中、綾子に呼び止められ、夫の無礼をわび、気遣われ、そのけなげに思わず心を奪われてしまう。その一方で、家事に非協力的なことから、仕事でミスをして帰宅した真弓と口論になってしまう。

 佐藤家、茄子田家2組の夫婦に見えない亀裂が少しずつ走り始め、麗奈と慎吾は、そんな両親に振り回される。互いの親が抱える秘密を知らない麗奈は、高校2年生の慎吾に淡い恋心を抱き、仲良くなろうとアプローチする。

 桜田は、麗奈について「お父さんとお母さんの長所を半分ずつ受け継いだような女の子です。スポーツも勉強もできて、明るくて、きちんと空気を読んで行動できる子。楽しみにしている事は、両親の事が大好きな麗奈が大人たちのトラブルに巻き込まれて…。どうなるのか? そして…茄子田慎吾君との関わりも! 今から、とっても楽しみです!! 演じる役は中学1年生なので、自分が中学1年生だった時を思い出しながら、私らしい麗奈を最後まで演じていけたらいいなと思います」とコメントした。

 萩原は「ごく普通の高校生のようですが、なにを考えているかわからない、少し影のある男の子です。観ている人にとってどこか気になる存在になりたいです。1度共演したことがある、ユースケさんと木村さんとの家族なので楽しみです。それぞれの人間関係が交差し、変化していく姿を間近に感じ、慎吾にある大人とはまた違う10代ならではの繊細さや変化を見せられたらなと思います」と抱負を語った。