顔面をゴルフクラブで殴られ重傷を負った俳優の椿隆之(35)が、加害者側が民事裁判に応じようとしない苦しい現状を明かした。

 椿は16年11月に都内で口論となった男から暴行を受け、左頬骨粉砕骨折や上顎骨粉砕骨折、鼻骨骨折、打撲による左眼球結膜出血など全治半年と診断される重傷を負った。26日放送のフジテレビ系「ノンストップ!」にVTR出演し、顔面に負った傷はメークなどで隠せるものの、「写真とかの仕事になってしまうと修正を入れないと目立つ感じ」と現在も仕事に支障をきたしていることを明かした。

 刑事裁判では被告人が正当防衛を主張し、決着までに約半年がかかったが、結局は懲役3年、執行猶予5年の判決が下った。椿はさらに治療費や慰謝料などを求めて民事裁判を起こそうとしているが、加害者側は「お金がない」などを理由に応じようとしないという。弁護士からは「相手の態度が開き直っている感じ」だと聞かされ、椿は「一番最初の裁判の時の態度が、大股広げてあっけらかんとしていたような態度だったんですよ。それが脳裏に浮かんできちゃって…」と、誠意のない加害者への怒りをにじませた。

 椿は、相手が応じなくても民事裁判を起こすことはでき、「判決も勝訴になるのは確実」だというが、「相手側が出廷してこなかったり、そういうことをやられてしまうと、どんどん弁護士費用がかさんだり、裁判費用がかさんだりするので。泣き寝入りっていう言葉は身近に感じてはいたんですけど…」と苦しい状況にあることを訴えた。