関ジャニ∞の渋谷すばる(36)がグループから脱退し、今年12月31日をもってジャニーズ事務所から退所することが15日、分かった。この日、都内でグループのメンバーとともに会見を開き、発表した。ジャニーズ事務所所属のグループが、メンバーが脱退する際に他のメンバーが同席の上で会見を開くのは初めて。

 渋谷は2月15日に「音楽を追求するために海外を拠点に生活していきたいので、事務所を辞めたい」とジャニーズ事務所に申し入れたという。18年8月から突入するCDデビュー15周年に向けた準備と打ち合わせを17年秋から準備を進めた中での、突然の申し出に驚きを隠せないメンバー、スタッフと話し合いを重ねた。最終的な話し合いの期限を、丸山隆平(34)が舞台の大阪公演から帰京する4月10日に設定したが、最終的に渋谷の思いは揺るがず、6人も決断を受け入れたという。

 渋谷は「このたび、ジャニーズ事務所を辞めさせていただく決断をしました。15歳で入所させていただいてから21年間、音楽を追求させていただきました。関ジャニ∞で活動する中で、音楽を軸にグループを大きくしようと活動してきたつもりです。36歳という年齢を迎え、人生残り半分と考えた時、ジャニーズ事務所、関ジャニ∞に守られ、時に甘えさせてもいただきましたが。この先は今までの環境ではなく、自分の責任で人生をまっとうすべく、海外で音楽を学び、自分の音楽を深く追求したいと思いました」と決断と、それに至る思いを語った。

 音楽を、どう学ぶかと聞かれると「音楽というものを、ちゃんと勉強したことがないので、学校なんかも、いろいろなところがあるので、まずは行って学びたいな、ということです」と学校に行き、音楽をきちんと学びたいと強調。拠点とする海外は、どこを希望するかと聞かれると「音楽とはいえ、いろいろなところがある。語学も勉強したい。これから探していきます」と語った。

 その上で、より具体的には? と聞かれると「英語圏でと思っていますけど…。世界共通語ということがありますので、英語は取得できたらと思います」と英語圏を拠点にすることを希望した。思い描く未来について聞かれると「音楽を学びながら、自分の音楽表現…自分の中から出てくることを音楽として形にしたい」と口にした。

 同グループは今後、5月30日に発売予定のベストアルバム「GR8EST」が7人体制での最後のリリースとなり、7月15日にスタートする5大ドームツアーは6人体制で行う。

 安田章大(33)は週の初めに自宅で転倒し、背中を強く打ち付け、打撲が回復していないため、欠席した。【村上幸将】