山田洋次監督(86)が命名した、こまつ座「戦後『命』の三部作」の完成会見が16日、都内で行われた。故井上ひさし氏作の「父と暮せば」、山田監督で吉永小百合が主演した映画「母と暮せば」の舞台版、沖縄を舞台にした「木の上の軍隊」の3作品で、山崎一と伊勢佳世出演の「父と-」は6月5日から六本木・俳優座劇場,富田靖子と松下洸平出演の「母と-」は10月に新宿・紀伊国屋ホールで上演される。

 「母と-」で監修を務める山田監督は「大変なチャレンジ。井上さんとも僕とも違うものを作って、繰り返し上演されるものになればうれしい」。こまつ座の井上麻矢代表は「父の願いだった三部作が実現することになった。演劇を通して平和を考えていきたい」と話した。