歌舞伎俳優中村獅童(45)中村七之助(34)が26日、東京・有楽町の日本外国特派員協会で、パリで行われる「松竹大歌舞伎」(9月13~19日、国立シャイヨー劇場)の会見を行った。

 日本の芸術文化を紹介する「ジャポニスム2018:響きあう魂」のメイン企画として、「鳴神」「色彩間苅豆(いろもようちょっとかりまめ)」(通称「かさね」)の古典2演目が上演される。

 獅童は「海外のお客さまは自由な発想で見てくれるので反応が楽しみ」と話した。妻、昨年12月に生まれた長男も同行するそうで「息子が初めての海外。楽しみです」。

 女性が歌舞伎に出演する可能性について聞かれた松竹関係者が、女性由来の芸能なので可能性としてはあると回答すると、七之助は「女形としては、女性に勝てない。美しいですから。おまんまの食い上げになってしまう」と苦笑いだった。

 演目については「両方とも女形にとって大役で魅力のある役。物語は必ず理解できますし、すばらしい作品です」とアピールした。

 パリでの歌舞伎公演は11年ぶりとなる。