少年隊の東山紀之(51)が29日、メインキャスターを務めるテレビ朝日系報道番組「サンデーLIVE!!」(日曜午前5時50分)に生出演し、女子高生に対する強制わいせつ容疑で書類送検された所属事務所の後輩、TOKIO山口達也(46)に対して、以前にアルコールの問題で注意していたことを明かした。

 山口は26日に行った謝罪会見で、今年1月から約1ヶ月間、肝臓を休ませるなどの治療のために入院していたと明かし、さらに退院当日に自宅で焼酎1本を飲んで泥酔して事件を起こしたという経緯がある。東山はこの日、「何回かお酒で注意したことが記憶にある」といい、さらに「(酒に)のまれてしまうタイプ。気持ちの弱さというか、寂しさが強かったのかな」と続けた。山口は08年に結婚し、その後、2人の男児の父親になったが、16年に離婚した。その際も離婚理由の1つとして「お酒の飲み方」を自分で挙げていた。東山は「お酒に逃げるというか、お子さんにも会えないということで、(自分も)寂しさを分かってはいたが、夢にも思っていなかった。本人の甘さを含め、周りにいた僕らにも責任がある。寂しさに気づいてあげられなかったのが、残念」と責任を感じている様子だった。さらに「(山口は)46歳なので、いい大人。注意するところには、至らなかった。次元の違うところで話がしたかった」と悔やんでいた。

 この日は「まずは被害に遭われた方、ご家族の方に、僕も先輩でありますから、心からお詫び申し上げたい」と謝罪した後、さらに「被害に遭われた方、そのご家族の怒り、子供を持つ親として良く理解できる。与えてしまった心理的、肉体的なつらさは分かるので、ここでお詫びさせていただきたいと思います」と重ねて謝罪した。

 山口を始め、TOKIOのメンバーとはかつて、同居生活を行った時期もある。その後もメンバーは東山を慕い、尊敬している関係が続いている。前日28日には、同グループのリーダー城島茂(47)が、山口が謝罪会見でグループ復帰を希望する気持ちを口にしたことや、事件の捜査が進む中、メンバーに報告がなかったことなどを「あり得ない」と厳しく責めていた。東山は「TOKIOは本当の弟以上の存在で、僕自身も城島と同じように30年以上近いですか、“まさかの山口が”という思い。男気の強い、いい男だと接して感じていた。うそであればいいなと思っていた。夢や希望を与える立場なのに、失望に変えてしまったというのは大変、大きな罪だと思う。どうやって立ち直っていくか、僕は見ていく責任がある」と話した。

 さらに「僕らは(大人の男性として)弱い立場や女性、未成年を守る立場にいる。お酒を飲んで(女子高生を)自宅に呼び、お兄さんもしくは父親のような存在で信頼していたと思う信頼していた人に、わいせつな行為をされたショックは計り知れない。反省しても反省しきれない。お酒が入っていたとはいえ、状況を作ったのは彼なので、ましてやお酒で入院していた。そのへんの考え方の甘さが露呈した」と厳しい見方を示した。

 それでも後輩を思い、「器用でいろんなことができて、いろんな人を幸せにしてきた人間が、この事件でそうしたものを失望に変えてしまったので残念。彼がこれからどのように生きていくのか、見ていかないといけない。突き放すというより、人生をここからどのように学んでいくのかを見ていきたい」と思いを言葉にした。

 東山は、山口が08年に結婚した際に「父親になって人間として成長すると思うのでよかったと思います」とエールを送っていた。